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2009年05月08日

taxi japan 09.4.25 No.120号の特集 緊急座談会(1)「生ぬるいタクシー強盗対策に喝!これでは乗務

掲載先:taxi japan 09.4.25 No.120号
以下引用

タクシージャパン No120号

タクシー強盗に丸腰で背中を向け
ナイフを首に突き立てられる恐怖

昨年来、タクシーにかかる強盗・殺人事件が頻発しました。そのために防犯ガラスが飛躍的に普及したほか、全国各地で 不安を募らせる乗務員を対象とした講習会が開催されています。

ところがその講習会について、実際に乗務員さんの命が守れるのか、極めて心許ない内容が多いと聞き、驚かされました。 一定の対処療法なり抑止効果があって、必要な措置である事は認めます。しかし、アイスピックやナイフを首に突き付けら れて、乗務員さんは、いざというときに果たして練習通りに対処して命を守れるのか、極めて疑問だと感じました。

そこで本紙ではこれまで、タクシー強盗の撲滅キャンペーンを展開してきましたが、今回は従来の報道と趣を異にして、日々 命の危険にさらされている側に立ち、とにかく「殺されない」を命題に緊急座談会を開催しました。 これまでの警察や運輸当局者からは決して出てこないような、ユニークなアイデアを開陳していただき、乗務員の命を確保できる何らかの防犯対 策の決め手を導き出せるよすがになれば、と考えました。

したがって堅苦しい会議室は止めにし、都内千代田区神田神保町のカラオケホール「パセラ」に、タクシー関連事業を営 みユニークなキャラを持った有志にお集まりいただき、頭を柔らかくして思案願いました。案の定、狙いはズバリと的中!

すごい名案、迷案?がゾロゾロ・・・。それでは座談会スタート。

一万三千個のオーダー

高橋
まず、私から少々、荒唐無稽な話をさせて頂き、座談会の口火を切らせていただきます。 昔、007というスパイ映画の中で、主役のジェームスボンドがアストンマーチンというクルマを運転中に、 悪党に拳銃を突きつけられた時になにやらボタンを押すと、その悪党が座席から社外に放り出されてしまう場面を見たことがありました。 タクシー強盗撲滅の決め手を考えていた時に、この場面を思い出しました。例えば強盗がナイフやアイスピックを首に突き付けようとした 時にボタンを押すと、犯人が社外に掘り出されてしまう装置をつけていれば、少なくとも乗務員の命は守れる。 その代わり強盗を殺してしまって、過剰防衛だと言われ乗務員が罪に問われてしまうかもしれません。
他に、乗務員さんが西洋の騎士のように鉄カブトを着込むという案。歩くとカチャカチャ音がして重いですが、 叩かれようがナイフで刺されようが、大丈夫。アホな事を、とも思いますが、そうでもしない限り命が守れないじゃないか、と。 その他に煙幕や電気ショックを与えるものだとか、スプレーで目がくらむようなものを乗務員に携行させるというのも考えています 、いずれも帯に短したすきに長し、で決定打に乏しいといったところです。
武内
悲惨なタクシー強盗事件が相次ぐ、たまたまその数か月前から室内向け防犯カメラの特約店となりました。 今までの販売累計は二千数百台分です。その納品先を見ると、全国広域っていますね。地域によってのばらつきがない、 それが非常に興味深い現象です。防犯ボードについては、累計で五万枚販売しております。 それが悲惨な事件が相次いだこの一か月半だけで、一万三千枚以上のオーダーが来ました。今でも毎日注文が来ています。 防犯ボードを付けた事によって、乗務員さんが少しは安心感が増すようになったようです。 高橋さんのおっしゃったスプレーや電気ショック、煙が出るようなものは、誤作動が心配です。それがなければ有効でしょう。
高橋
大阪に帰った時に国際興業のタクシーに乗りましたが、防犯用に強力な光が点灯して目をくらませる装置が付いていました。 ところが乗務員さんに聞くと、それをつい試してみた乗務員がいたそうで、 その装置が無線と繋がっており緊急信号が発信されて大騒動になったそうです。シスムとしては完成されていますが、 つい押してみたいという心理に負けたと(一同爆笑)
武内
目が一瞬くらんで、ひるむ。これはいいですね。
高橋
サングラスをしていたら効かないかも。清水さんは、乗務員を希望する人と話される事が多いと思いますが、 防犯について質問される事はありますか?

TV報道で応募者ゼロ

清水
ありますね。「どんな防犯対策をしている会社がありますか?」という質問です。
高橋
それは事件があった時に関心が高まったり、時間が経つと関心が下がったりしますか?
清水
単純に事件が多くなると、乗務員の申し込みが来なくなります。(一同、「ほおー!」と関心)
清水
事件がTVで報道されると、次の日は応募者がほとんどいないです。
高橋
それは深刻ですね。
清水
ですからテレビで報道されるたびに、ドキドキします。年末は半月くらい応募が少なく、電話がかってきても、 事件が多いがタクシーは大丈夫か、という相談でした。TVの影響力はハンパじゃないです。
高橋
本州自動車の藤原( 登会長) さんにインタビューした時、悪い利用者が運転手をいじめてタダ乗りする。 こんな事が続いては運転手の成り手がいなくなると嘆いておられました。今の話は、そのレベルを超えていますね。 事件が頻発するのは、得るべき労働力をたくさん失っているということになります。 タクシー強盗を撲滅するということは、業界にとって大きなメリットがあるという事ですね。
清水
そうですね、そう感じます。
高橋
そういう論議は今までなかったですね。
清水
タクシーで働いてみようと考えていた人が、タクシー強盗のテレビを見て応募を止めるというのは、多いと思います。 特例なのは、面接まで行ったのに、家に帰ってから奥さんと相談したら、事件が頻発しているから止めてくれ、と。 それで話が流れたケースもあります。
武内
あの頃は連続でしたし、全放送局が連日でしたから。
高橋
乗務員さん一人を確保する費用として、一人百万円以上かかる状態になっていますから、もっと防犯に力を入れるべきですね。 派遣切りが巷で騒がれていますが、その労働力がタクシー業界に入ってこない。受け入れると言っているのもかかわらず。
武内
それは十分あり得ます。
高橋
清水さんも商売にならないですね。
清水
それで一月の実績は良くなかったです。
武内
派遣は期間が終わると仕事がなくなりますが、乗務員は自分が辞めたいというまで会社に居られる。 にもかかわらず来ない。身の危険を冒してまでも、という意識もあるのでしょ。けっこう大問題ですね。
高橋
清水さんのところへの問い合わせ件数が数値的に出たら、遺失利益も見えてくるでしょうね。
清水
ただ、申し込まなかった人のデータは出ません。あくまで申し込んだ人のデータですから。 そこで感じるのは、例年の年末年始は毎年すごい数の応募が来る。それが今回、前年度の三分の一くらいしか来ていなくて、 ビックリしました。それから一週間くらい悪く、徐々に戻っていきましたが。今は前年度の倍くらい来ています。
高橋
次に清野さんから発言をお願いします。

車内をキャッシュレス

清野
思うところが二つあります。一つは車内カメラを扱わせて頂いて思うのは、一般的に治安が悪いのは都市部で、 地方は安全だという認識があります。ところが地方のお客さんでも結構、車内カメラを採用する会社があります。 それは乗務員さんに対する安全・安心の確保への、経営者の識が高いかどうかということです。 もう一点は、すぐ実現するかはどうかと思いますが、私はタクシー乗務員の経験がありますから、 乗務員の立場からして強盗などの犯罪に巻き込まれない方法は、一切タクシー車内に現金を置かない事です。 釣銭も、お客さんからも貰うお金もない。
一同
なるほど!
高橋
この話は清野さんからしか出ないですね(笑)
清野
キャッシュを使わない仕組みになっていれば、強盗しても意味がなくなる。 運転手さんは自分のお金を持っているかもしれませんが、それ以外には持たない。 それだったらリスクを冒してまで、強盗する必要がなくなる。
高橋
タクシー車内にお金が一切ないと周知されれば、誰もしない。
清野
それを実現するにはどうしたらいいか。いろいろ方法があると思いますが、一つは全てチケットにすれば、盗っても仕方ない。 簡単ではないですが、不可能ではない。また、今風で言うと全て電子マネーかクレジットカードで決済出来るようにする。 現金については受け付けないと。これは利用者の利便性で問題ありますが、これも不可能ではない。さらに飛躍させると、 月極め定額乗り放題といった、タクシーの運賃体系を完全に月額制の後払い方式にする。結論としては車の中に一切現金がなく、 乗務員さんは利用者とお金のやり取りを一切する必要がない。これはリスクゼロではないにしても、抑止効果になります。
清野
これは究極の安全策だと思いますよ。乗務員さんもお釣りの計算がなくて楽です。
高橋
タクシー強盗を撲滅するには、タクシー車内に現金を置かないようなシステムを構築すればいいという事ですね。

シートベルト活用術

松村
私も考えてきました。タクシー車両は一般的にコンフォートなどセダン車両ですが、この場合、 乗務員さんの安全空間をカバーするのは難しい。タクシー車両をヴォクシーやノアなど、ワンボックスタイプにしたらいいと思います。 そうすれば運転席も仕切りやすく、後ろも広くて五人乗車できる。 個人タクシーなどでワンボックスの実績もありますし、完全に運転席を隔離するなら向いているのではないでしょうか? 後ろは別に空調も効きますし、LPG仕様も難しくないのでは?
武内
東旅協の富田会長はロンドンタクシー化を、とおっしゃっていますね。
高橋
富田会長はロンドンタクシーのように運転手さんとお客さんが会話する必要はなく、遮断していていい、と。 必要最小限はインターホンでいいじゃないか。お金は小さい窓で受け渡すような事を、前からおっしゃっていました。
清水
僕も考えてきましたが、事前に妻と真剣に論議したら喧嘩になりました(笑)妻は抑止力という意味で、 車内にアロマテラピーなど置いたらいいじゃないかというのです。 強盗する気分を萎えさせる効果があるというんです。頭がおかしいと僕は怒ったんですけど(笑)それは余談として、 僕が考えていたのは、今のタクシー業界がすぐ動けて、なおかつ意味がある事を考えました。 一つは単純な発想ですが、タクシーに乗ったらシートベルトを締めないと、車が動かないルールを作る。 それを文句言われて動くようなら意味がないので、システム的に動かないようにしてしまう。 ベルトをカチャッとはめたら、料金を払い終わるまで開かない(笑)料金を払い終わったら解除して出て下さい、と。 そうするとシートベルト装着義務に違反もないし強盗も出来ない。お金払わない人はそのまま警察に行ってしまう。
一同
なるほど、それいいね!(笑)
清水
それでいてコストも安いし、現実的に考えてシートベルトに細工してスイッチの配線が出来れば、可能じゃないか。 それなら業界全体が歩調合わせてやろうと言えば出来るのではないでしょうか。
武内
それが法律だといえば、利用者にも納得させられる。
清水
法律なので、締めないと動かせません、と。
高橋
技術開発費もそんなにかからないでしょうね
武内
かからないと思いますよ。普通の車だって前席のシートベルトをしていないと警報音鳴ります。あれと同じ形で。
清水
やるならシートベルトもがっちり固定された状態じゃないと意味がないですね。もしくはジェットコースターのように、肩から固定するような・・・
清水
妻にそんな話をしていた時に、シートベルトをしたがらない酔客もいるでしょうし、自動の方が有無を言わさなくていいかもしれないと。
高橋
イザ事故が起きた時に、解除できるセンサーは必要ですね。
武内
水を差すようですが、それでもゼロにするのは難しいかな。実例であった話ですが、あと二人乗るからと、いきなり助手席に乗ってくる人もいる。
高橋
やはり助手席をなくした方がいいのかな。
清水
もう一つ考えたのは、清野社長と似ているかもしれませんが、タバコのタスポというカードがありますが、 これのタクシー版を作る。これを持っていないと乗れないとか。タクシーに乗る時に今は勝手にドアが開きますが、 ドアのセンサーにそのカードをかざしてピッとしないとドアが開かないし乗れない。 そうするとカードにIDの証明があるので、もし強盗があっても身分や住所などがすぐに分かって捕まる。 これも設備投資が必要だし、すぐには出来ないと思いますが。
高橋
先ほどアロマテラピーの話がありましたが、その発想で逆に嫌な臭いで気持ちを鈍らせる方法もありますね。 猛烈な臭いで目を開けていられないようなもので、たまらない臭いがあれば。例えばクサヤみたいな臭いをぶち撒ける。(一同爆笑)
清水
でもそれは効く人ならいいですが、効かない人がいたらダメですね。
高橋
クサヤが好きな人なら、逆に気分が高まってしまったりして(笑)
次号に続く
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