幸先良好

2014年がスタートしました。本年も宜しくお願い申し上げます。

皆さま、いかがでしょう。年末年始はタクシーを利用されたでしょうか。私は、頻繁に利用しました。職業柄、タクシーを利用せねば!という勝手な義務感と、業界に少しでも貢献したいという気持ちからです。決して、リッチなわけではありません。ドライバーさんから生の話を聞きたいという取材心もあります。

弊社では、年末年始に必ず、スタッフ全員で氏神様にお参りに行きます。私達にとっては、至極当たり前のことなのですが、行き帰りで利用させていただいたタクシーのドライバーさんが、「お若いのに偉いですね」と、大層感心してくださいました。まぁ、若干1名、ジジイが含まれているのですが。

神社へ着くまでの道中、景気のこと、地理のこと、色々な話をさせていただきました。このような時、専門的な話はしないように心がけています。リラックスした雰囲気に水を差したくないというのが理由ですが、実際、今回のドライバーさんは、よく話してくださいました。降り際に「楽しかったですよ」という言葉もいただきました。ただし、それはこちらのセリフです。出会う人によって、その年の運気が左右されるようなところが、特に年始はあります。先のドライバーさんは、物腰が柔らかく、本当に感じが良い方だったので、幸先のよいスタートになりました。

よいタクシードラバーさんは、人の気持ちをよい方向へ変えます。

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がっぷり四つ

つい最近、アメリカ出身の方が、日本でタクシードライバーになりたいと、弊社にいらっしゃいました。興味を持ってくれたこと自体、嬉しいことですし、その方から熱意を感じたことも嬉しいことでした。一定の条件さえ満たした方であれば、弊社は歓迎します。一定の条件とは、日本の普通自動車免許を取得していること、取得して3年以上経っていること、そして、在留資格があることです。東京五輪も決定した今、観光立国の実現に向けて邁進する日本にとって、正にがっぷり四つで取り組まなければいけない問題です。

先の方は日本での滞在期間も長く、とても礼儀正しい方でした。漢字も含めた日本語の読み書きにも堪能です。私が外国出身で、母国語以外の言語を習得する機会があったとしても、日本語は専攻しないと思います。漢字・平仮名・片仮名の使い分けも難しいですし、『月』という言葉一つとっても、『朧月夜』『下弦の月』など、幾通りもの言葉があります。雅な表現も、日本語の魅力かとは思いますが、習得する側はたまったものではありません。それだけにその方の日本語の読み書き能力の完成度の高さには、頭が下がる思いです。

これから日本でタクシーの仕事をやりたい!という外国の方に、予備知識の一つとして、以下のことをご説明させていただきます。

まず、在留資格のことです。在留資格とは、外国からいらっしゃった方が、日本に在留する間、一定の活動を行うことができる法的資格です。細かく分類しますと・・・

①外交・公用・教授・芸術・報道・投資または経営・法律または会計業務・研究・技術など、一定の範囲内の職種、業種、勤務内容に限って、就労が可能な在留資格。

②文化活動・留学・就学・研修・家族滞在など、収入を伴う就業活動が原則として認められていない在留資格。

③永住者・日本の配偶者等・定住者など、職種、業種を問わず、就労可能な在留資格。

このように3分類28種類に分けて掲げられていまして、外交・公用・永住者以外の在留期間は、在留資格によって分かれますが、最高でも3年とされています。上記①~③に関しましては、更に細かい条件が付帯されています。(ここでは割愛させていただきます)

接客業に照準を絞った場合に、根幹となる大切なことがあります。それは、正しい敬語の使い方です。タクシードライバーの業務に特化すると、それに加えて、リスニング力と、簡潔で的を射た説明能力が必須です。お客様は老若男女、年代、出身地など様々です。何度も聞き返すわけにはいきませんし、目的地を間違えるなど、もっての外です。だからと言って、お訊きすることは悪いことではありません。むしろ、分からない時は必要なことです。大切なことは、その訊き方・・・つまり、コミュニケーション能力ではないでしょうか。

お客様からの指示・ご要望・ご質問にも当意即妙な対応をすることが求められます。そして・・・他の接客業と明らかに違うところがあります。それは、お客様に背を向けている時間が、圧倒的に長いということです。つまり、走行中、お客様のお声が届きにくく、こちらの声も届きにくいということを意味しています。通常の状態より、コミュニケーションがとりにくい空間なのです。

起こりうる、あらゆる状況に臨機応変に対応しなければいけない・・・それが、タクシードライバーという仕事の難しさであり、尊敬に値する要素です。今回、来てくださったアメリカの方は、正直なところ言葉に関しては、まだまだ発展途上の感は否めませんでした。それでも、熱い心と才能がある方なので、卓越した他の能力で補っていただけるものと信じています。日本に興味を持ってくださって、ありがとうございます!と言いたいです。

心に国境はありません。問題は、そこに国境があると思う心の方ではないでしょうか。

 

 

 

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異文化交流

シリーズで、タイのタクシーのことを話しました。普段とは違う世界に身を置く、またはそこに生きる人と接することで、自らを俯瞰して見ることの出来る貴重な体験だったと思います。

私は特に、『外国人と日本人の思考と習慣の違い』に興味があります。最近見たTV番組で、ある国の国民性として、気さくで会話好きであるということを取り上げていました。ご近所の方との立ち話に相当数の時間をかけたり、タクシードライバーさんが話好きだったりと、かなり興味深い内容でした。日本から嫁がれた奥様が、困惑している様子をカメラは映していましたが、むっつりしている国民性よりは、はるかにいいと個人的には思います。

その国のタクシードライバーさんの映像で、興味深かったのは、お客様がご自分一人にもかかわらず、助手席に座っていたことです。インタビューでも、「いつも助手席に座るよ。その方が話しやすいからね」と、言っていました。ドライバーさんと話をすることが前提なのですね。

以前、読んだ本の中にも、奥様と二人でインドに旅行に行った方が、自分だけ「お前はここだ」というニュアンスで助手席に座ることを勧められ、憤慨したということが書いてありました。後にドライバーさんのフレンドシップの表れであることが分かり、その文化の違いに驚いた様子でした。

日本では後部座席が満席で座れない、あるいは目上の方と隣席しないようにという理由以外で、助手席に座ることは、まず無いのではないでしょうか。私自身はタクシーを利用した際、助手席に座る派です。もちろん、一人の時は座りません。ですが、複数の時は後輩と同乗する時も率先して助手席に座ることがあります。理由は、ドライバーさんとコミュニケーションをとりたいからです。

仕事柄もあります。私の仕事は、タクシードライバーを目指す、または業界内で転職する方にタクシー会社を紹介することです。頻繁に企業訪問し、情報収集はしていますが、最前線で働いている方に話を聞かずに、説得力のある説明はできないと思っています。後部座席より助手席は、物理的な距離より、心の距離が近いような気がするのです。それは海外でも変わりません。

私は海外へ行く際、現地の言葉をある程度覚えていく習慣があります。『郷に入っては郷に従え』で、その国の方に敬意を払いたいというのが理由です。色んな場所で自分の言葉が通じるか否かを試すのですが、とりわけ、現地の方の息吹を感じられるという点で、タクシードライバーさんを話し相手にするのがベストだと考えています。

タイでは現地の方の乗車率90%の乗合ワゴン車で、助手席に座りました。約1時間の行程でしたが、車内のタイ人密度の高さからいって、その緊張感たるや通常タクシーの比ではありませんでした。しかも、

案の定、ドライバーさんがラジオで曲をかけた時、何やら話しかけてきました。「この曲、いいよね」的な響きでしたが、恥ずかしいことに私は即答できませんでした。簡単な言葉で意思を伝えることはできましたが、何を言われたのかが分かりません。これでは、本末転倒です。幸いなことに、もう一人助手席に座っていた現地の方が、代りに答えてくれました。

旅の恥はかき捨てと言いますが、その時は、せっかく話しかけてくれたのに返答できなかったことに、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。その後、「私は東京から来ました」と伝えたら、笑顔を返してくれ、和やかなムードになったので、どうにか事なきを得ました。一時は肝を冷やしましたが、カタコトながらも、異文化交流の醍醐味を味わうことができたのは収穫でした。東京五輪を控えた今、来日された方が、助手席にいきなり座ってきても、日本のタクシードライバーさん、どうか快く受け入れてください。

異国の文化に合わせてみることも、『おもてなし』の心の一つです。

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タイの乗り物【ソンテウ】

 

この乗り物は、『ソンテウ』といいます。バンコクで見かけることは、まず、ありません。トラックの荷台を客席に改造した乗合バスで、地方でしか走っていないようです。写真は、パタヤで撮影しました。「乗ってく?」というようなニュアンスで、随分と声をかけられたのですが、残念ながらこの愛嬌ある乗り物を利用する機会はありませんでした。

場所は変わり、メークロンという町の『ソンテウ』です。活気にあふれる市場と、その市場のど真ん中を突っ切る列車が売りの町でして、それ目当ての外国人も多く見かけます。私も外国人に違いないのですが、一人で行動している時は、タイ語で話しかけられました。いつもそうなのですが、アジア圏であれば、私は完全に現地の人に染まります。とはいえ、このメークロンでは、興奮してしまい、観光客丸出しになってしまいました。それくらい、魅力的な町なのです。

この乗り物を見た時、ノスタルジックな気持ちになったのですが、よくよく考えると理由がありました。幼少時、トラックの荷台によく乗せてもらっていたのです。私の住んでいた所は、旅館・飲み屋さん・パチンコ屋さんなどが点在する、田舎の中の町でした。そんな雑多な空間を、風を切って進む『ソンテウ』と、私の記憶がリンクしたのです。

『ソンテウ』に限らずですが、タイの乗り物はかなり派手にデコレートされています。建物・衣装などを見ても然りで、彼の地ならではの素敵な文化だと私は思います。今はほとんど見かけませんが、昭和の時代は、日本でもデコトラ(装飾されトラック)が走っていたものです。一番星の桃次郎、やもめのジョナサン、カムチャッカ・・・ついて来れない人も、いるかと思いますので、この辺でやめときます。

 

 

 

 

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タイの乗り物【ゾウさん】

かわいいでしょ?この子は、チャチャイ君と言います。多分。この日は一段と天気がよく、絶好のゾウ日和でした。乗っていると、意外に速足なんだなぁ~と思います。長いコンパスで、水の中にだってズブズブ入ります。あまり見ることがないかもしれませんが、ゾウは口を開けた時が大変に愛らしく、本人にはそのつもりはないのでしょうが、ピンクの口が三日月形になり、何となく笑っているように見えます。

文字通り、道草も食います。この子は、余計なことばっかりするので、ゾウ使いのおじさんが、棒の尖った部分でググ~ッ、ググ~ッと硬い皮膚を押していました。でも、ダメージなしです。他の子はズンズン帰路についているのに、おかまいなしで、ひたすら高い木に鼻を伸ばしてゴソゴソしていました。それはいいのですが、小さい虫だか、葉っぱだかわからない粒状のものが、私の頭頂部や、背中にふりかかってきたのには、プンスカしてしまいました。

この写真だと遠目で分かりづらいのですが、この子はかなり横っ腹がせり出ています。まるで生コンを運ぶミキサー車のようです。そのせいか歩くのが人一倍遅く、最初は私の乗っていたゾウの先を行っていたのですが、いつの間にかビリッケツになっていました。当たり前のことですが、ゾウも一頭一頭、性格も違えば顔だちも違います。何頭かを一緒に見ると、その違いがよく分かり大変に興味深いです。

この子たちこそ、究極のエコカーなのです。

 

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タイの乗り物【トゥクトゥク】

 

前回、タイのタクシーと比較して、日本のタクシーの誠実さを殊更に賛美しましたが、旅情を満喫できるという点において、この屋根付き三輪の乗り物には敵わないかもしれません。皆さんも一度は耳にされたことがお有りかと思います。

『トゥクトゥク』

私は言葉の響きを気にする性質でして、『トゥクトゥク』は、口に出して言いたくなる語感があります。『トゥク』だけでも軽快な響きなのに、それをリピートするわけですから、黙ってはいられません。 日本語で同じような言葉があるでしょうか。

『つんく♂つんく♂』

キョンキョンのようには言いませんね。それだけに『トゥクトゥク』は、外国語として大変に貴重な言葉です。私にとっては。

 

その『トゥクトゥク』ですが、熱帯性のタイの気候を一時、忘れてしまう位、 風が心地よく、周りを遮断するものが何も無い簡易な造りがスリリングです。定員は、およそ3名。料金は、ドライバーさんとの交渉次第。バイクほどではありませんが、渋滞をすり抜け、細い路地まで入っていくフットワークの軽さが利点です。

私たちがタイに行った時期は、ちょうどグリーン・シーズン(雨期)にあたっていたため、時折、夕立のような激しい雨に遭いました。しかも、初日は雷雨。その日に初めて、『トゥクトゥク』を利用したのですが、その前に少し落ち込むことがあり、珍しく旅先で消極的になっていた私は、これに乗ってホテルまで戻ろうという人の言葉に、否定的な意見を述べました。渋りながらも発車した直後、すぐに謝りたくなりました。風が、心地よかったのです。

 

そんな味のある『トゥクトゥク』ですが、どうやら減少傾向にあるようです。新規許可が下りなくなったと聞きます。今回、ある程度の人数分をチャーターし、目的地に向かったのですが、途中、レースのようになり、不謹慎とは思いますが、興奮してしまいました。日本では、到底こんなことは叶いません。彼の地ならではの、この軽快な乗り物を残してほしいような気もします。まぁ、これは旅行者の勝手な意見です。そのお国には、そのお国の様々な事情があるかと思います。

個人的には、この素敵な乗り物が大好きです。

 

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タイの乗り物【タクシー】

この休み、微笑の国・タイに行っておりました。私はどこの国に行っても必ず、タクシーを利用します。日本のタクシーと比べたいからに他なりませんが、現地の息吹を感じられるという点において、ドライバーさんと会話できるタクシーは、その筆頭だと思うからです。

今回はタクシーのみではなく、シリーズに分けて、タイの乗り物をいくつかご紹介させていただきます。こと乗り物の種類の多さで、タイに肩を並べられる国はないのではないでしょうか。少なくとも私は知りません。そんな乗り物パラダイス・タイの今をリポートします。まずは、いくつかタクシー車両の写真を見ていただきましょう。

総じて言えることは、車体の色が派手だということです。特に下段のショッキング・ピンクの車両は、頻繁に目にしました。上段の初心者マークのようなツートン・カラーも強烈ですね。中段のオレンジも熟れた柿のようで、おいしそうです。日本のように黒い車両というのはほとんどなく、とにかく目立つことが重要のようです。

メーカーは、圧倒的にTOYOTAさんが多かったように感じました。初乗り料金は、メーターを使った場合、約35バーツ(1バーツ3円で計算した場合、105円)ですので、かなり激安です。わざわざ、メーターを使った場合と書きましたのは、近場だと使わないドライバーさんが多いからです。

誤解しないでいただきたいのは、市井で触れたタイの方の印象は、本当に素晴らしいということです。ウエルカム感が半端ではありません。海外旅行経験の乏しい私が言うのもどうかと思いますが、これまで行った国の中ではダントツでナンバー・ワンです。正に微笑の国の面目躍如と言えるでしょう。

道を訊いたおじさんは、途中まで気にして付いてきてくれましたし、目的地へ向かう途中、「あと、5分だよ~」と、駅へのルートを雑貨屋の人が示してくれたりもしました。こんな国は、そうそうないはずです。本当に感謝していますし、五輪を控えた私たち日本人には、素晴らしいお手本かと思います。

ただ!ただです!!外国人だからといって、露骨にボッタくるタクシードライバーさんだけが、その株を大幅に下落させています。タクシーの業務においては、私の職務上、お国柄という言葉では済ませられません。

事前にある程度のことは聞いていたので、真偽を確かめるため、ちょっと行儀が悪いですが、敢えてカモになったりもしました。宿泊しているホテルが近いことを知っていて、乗車したのです。本来は1メーター35バーツで行く距離を、「200バーツでどうだ?」と、言ってきたのです。もちろん、メーターは使いません。目と鼻の先の距離なのに、どうするんだろう?と逆に興味が出てきて、Goサインを出しました。

果たして、車両は大幅な回り道をしました。わざわざ、渋滞している通りに入り、「many many Car」と、言ってきました。ちょうど、日本大使館の前に来た時、バツが悪いと思ったのでしょうか、「ここも案内できるぞ」と、風俗店や、飲食店のパンフレットを出してきて、他に注意を逸らそうとしました。

結局、通らなくてもいい病院の駐車場を通ったり、なんやかんやでホテルまで到着したのですが、「なるほど。こんな感じでやるのか」と、妙に感心してしまいました。とはいえ、こんないい加減な人ばかりでなく、実直に任務を遂行する人もいたので、そこは誤解がないようにしたいところです。ただ、そうでないドライバーさんは、近距離だとメーターを使おうとはしません。それも恐らくは外国人だと分かると200バーツ位(1バーツ3円で計算した場合、日本円で600円)と言ってくるはずです。

先のドライバーさんですが、終始笑顔で、私の拙いタイ語のチェックもしてくれたりしたので、他は何ら嫌なことはありませんでした。それと、ノーブレス・オブリージュ【高貴なる者に伴う義務】という言葉もあります。自分が高貴な人間だなんて、これっぽっちも思っていませんが、嫌な思いをした時に、自らを納得させるには有効な言葉です。ですが、日本人=お金持ち=多めにもらってOKという考え方は、どうかと思います。国によって事情は違うかと思いますが、その点においては、日本のタクシードライバーさんを見習ってほしいと思います。

『トリップアドバイザー・旅行者による世界の都市調査』で、、タクシードライバーの親切さ、サービス、街の清潔さ、公共交通機関、安全の5つの項目で、40都市中、東京が第1位だったことは以前、ご紹介させていただきました。バンコクも、街の清潔さ、公共交通機関の充実さでは、上位にくるかと思います。歩きタバコの人や、唾を吐く人を見かけませんでしたし、(これに関しては、東京の方がひどいかも)BTS(高架鉄道)、MRT(地下鉄)などの交通網の発達ぶりには、目を見張るものがあります。

タクシーに関しては、日本のドライバーさん、どうぞ胸を張っていただきたいと思います。皆さんが、当たり前のように行っているサービスが、至高のサービスなのです。それにプラスアルファの臨機応変な対応が加わわれば、今後も上位の座が揺らぐことはないのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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正直大国

世界各地の都市で、わざと財布を落とし、拾い主が届けてくれるかどうかを試してみたら・・・米誌が実験し、市民の「正直さ」を比較し、ランキングを発表しました。ニューヨークからインドのムンバイまで世界16都市でそれぞれ12個ずつ、歩道、公園の近くなどに財布を落 とし、拾った人がどうするかを見届けたらしいです。財布には50ドル分の現金と携帯電話の番号、名刺、家族写真を入れたそうです。家族写真を入れるあたり、手が込んでいますね。

計192個の財布のうち、返却されたのは90個だそうです。都市別ではフィンランドのヘルシンキがトップで、12個中11個が返ってきたとのこと。2位はムンバイの9個、3位にはハンガリー・ブダペストとニューヨークが8個で並んだという結果に。最下位はポルトガル・リスボンで、1個しか返却されなかったそうです。しかも、その1個を拾ったのは地元住民ではなく、他国からの旅行者だったというオチが。

肝心なことが一つあります。日本国を入れていないということです。その時点で、このランキングは、意味を成さないものになります。日本人は交番に届けますぞ!でも・・・実際どうなんでしょう。どのくらいの率で戻ってくるんでしょうか。興味深いところです。

以前のブログで、車内に110万シンガポールドル(約7.300万円)が入った紙袋の忘れものを届けたタクシードライバーさんに、称賛の声が多く寄せられた話を書きました。正直者のドライバーさんには頭が下がりますが、日本では当たり前のことだと思います!そう、信じています。7年後にオリンピックを控えた今、正直大国日本の面目躍如といきたいところです。

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ロケーション

海外のタクシードライバーさんに地元の名物料理店を訊いて、案内してもらうというTV番組を観ました。興味深かったですね。国によって価値観が違うように、おいしさの基準ももそれぞれで、とんでもなく辛いものを食べて、出演者が悶絶していました。少し気の毒でしたが、地元の方が贔屓にしているような店で食べてこそ、旅の醍醐味を味わえるのではないでしょうか。

とはいえ、お国によって店は慎重に選ばなければいけません。食あたりを起こして散々な目に遭ったという話もよく聞きます。平和ボケしていると言われている日本人は、異国であることをしっかり認識する必要があります。ですが、私はガイドブックに載っているような店ではなく、地元の人が通うような店が大好きです。稀にハズレもありますが、雰囲気を味わうことも重要なファクターだと思うのです。

外国の方と食事をすることが稀にありますが、その時に私が気をつけていることは、先入観に囚われないということです。つまり、相手のニーズが、日本=寿司・天ぷら・スキヤキ!というThis is 日本食だとは勝手に決めつけないとういうこと。外国の方が期待するのは、新たな発見であることの方が多いようです。

以前、香港の方を『おでん屋』さんに案内したことがあります。私の発案ではなく、その方のリクエストでした。好物がラーメンであることを事前に知っていたので、おいしいラーメン店を吟味していた私は拍子抜けしたものです。理由を訊きましたら、「ラーメン店は香港にもある。でも、本格的なおでん屋はない」という回答でした。

リクエスト通り、かなりクラシックな店に案内しました。味も良かったのですが、その方が最も喜ばれたのは、女将が着物に割烹着姿で接客していたことでした。何となく分かる気がします。日本人でも、例えばベトナム料理店で、お店の方がアオザイを着て接客をしてくれたら「本格的~っ!」と、嬉しく思うはずです。料理+ロケーション+キャストの三位一体が重要なわけです。

タクシードライバーさん=おいしい店を知っているという法則があります。現役のタクシードライバーさんに訊きましたら、「そんなことありませんよ」と言っていましたが、そうあってほしいという願望はあります。実際、安くておいしい店を知っているドライバーさんは、いらっしゃいます。

知り合いのタクシードライバーさんに、「もし、外国の方からおまかせで!と言われたら、どこの店を案内します?」と、訊きました。いくつか回答があったのですが、面白いと思ったのが、新宿にある『思い出横丁』です。特定の店というわけではないですが、ロケーションとしては、確かに興味深いと思います。狭く暗い路地に、各店から出てくる煙が立ち込めて、リドリー・スコット監督の作品、『ブレード・ランナー』の劇中に出てくる日本を連想させます。

昔、ハワイに行った際、地元の方御用達のハンバーガー・ショップへ行ったことがあります。出発前、タクシードライバーさんに「知っていますか?」と、確認しましたら、「ボクもよく行くよ」という返事でした。実際に行ったみたら、観光客は少なく、正に地元の人が集う店という雰囲気だったので、感動したことを覚えています。

今度、海外に行った時、現地のタクシードライバーさんにおいしい店を訊くつもりです。言葉が通じず、恥をかくこともありますが、それはそれで旅の醍醐味です。

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目配り・心配り

「私は、地方出身だから不利です。東京の道も知りませんし」

東京でタクシードライバーの仕事に就くにあたって、このように言う方がいらっしゃいます。自信がないのは分かります。東京23区は想像以上に広いですし、聞いたこともない地名もたくさんあるかもしれません。ただ、一つ言えることは、東京出身の方でも都内全ての地理を把握しているわけではありません。地方出身の方で、一から東京の道を覚えて、今では都内の地理のエキスパートになっている方を知っています。

今日、ある方と電話で話をしました。山梨県のご出身で、弊社の紹介で都内の会社に就職された方です。都内の地理には自信がないと、初めは言っていたのですが、乗務されてから半年と経たないうちに、営業成績がトップクラスになりました。「その人は特別なんでしょ?」という声も聞こえてきますが、今回は直近のパターンをお話をしただけで、このような例は他にいくらでもあります。

ここでお伝えしたいことは、その方の姿勢です。とにかく、前向きなのです。そして、私が言うのもどうかと思いますが、大変に素直な方なのです。新人の方で、奇をてらった営業方法で、失敗されてきた方を私は多く見ています。確かに人と同じことをやっていては勝てません。とはいえ、それは経験を重ねて、初めてできることではないでしょうか。その方も逆転の発想で、そのような動きをすることもあるようですが、あくまで正攻法の範疇で行っているようです。

当然のことながら、営利目的である以上、タクシー会社さんは、ドライバーさんに稼いでいただかなければなりません。数多の未経験の方を、一人前にしてきたノウハウも当然持っています。私は、よく企業訪問をしますが、「できない人ほど我流に走ります。こちらはできるやり方を伝えているのですから、最初のうちはそのまま実践していただければいいんですよ。だから、素直な人ほど伸びるんです」という声をよく聞きます。

言われたことだけ、やっていればいいというものじゃない・・・それも一つの意見ですが、少なくとも最初のうちは、経験則から生まれた、確率の高いやり方を踏襲された方がいいと思います。タクシーの話ではありませんが、少し前、TVで一流パティシエの方が、「レシピ通りに作ったものが、間違いなくおいしい」という主旨のことを言っていました。何気ない言葉でしたが、特にお菓子は、材料が1グラム単位でも違えば味が変わってくると聞きます。「これだっ!」と完成されたレシピがあるとしたなら、無駄なアレンジは不要・・・ということなんですね。

ただし、創意工夫は必要かと思います。先の山梨県出身の方も、都内の地理をかなり研究しています。プラス、その方はよく気づく方です。『気づき』って、本当に大切なことです。お客さまは、手を挙げて車両を停止する方だけではありません。無言でアイコンタクトを送ってくる方もいます。それを素早く察知し、スムーズにご利用いただく・・・目配り・心配りが大切なのですね。

日車輸送回数が多いというトップ・ドライバーさんに欠かせない要素も、その方は今の段階で満たしています。会社の方針で、最初のうちは日勤をしていましたが、最近、隔日勤務に変わったそうで、いよいよ真価が発揮される時です。その方と話している時に、「楽しみ」という言葉が随所に出てきました。こういう人は強いです。

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