心遣い

最近は女性のタクシードライバーさんも増え活躍されています。
まだまだ男性の乗務員さんの割合が圧倒的に多いので、なかなか乗る機会が
なかったのですが一度だけ女性の乗務員さんの車に乗ったことがあります。

普段から特に気にしてはいなかったのですが、何か安心感を感じました。
その方は小さな箱の中に飴を入れており、ご自由にどうぞとばかりに自然に
置いていました。もちろん、その方の心遣いで置いているのでしょう。

疲れているときや、喉が痛いときには一息できありがたいことです。
ちょとした気遣いに心が和みました。タクシーは一期一会の機会が多いと思います。
そのひと時の空間をより快適に過ごしていただけるかが大事なことだと思います。

女性やお年寄りのお客様、最近ではキッズタクシーを利用するお子さんも
いらっしゃるので女性の乗務員さんは喜ばれるのではないでしょうか。

「女性乗務員雇用のカギ」としてアンケートを取ったところ女性ドライバーとして
困ったことの質問に対し半数がトイレを上げました。
あったらいいと思う設備・制度に対する最多の回答もトイレでした。

専用設備などを整えるのはそう簡単な事ではないですが女性がもっと安心して
活躍できる場が増えていってほしいと思います。
年末の繁忙期で忙しい時期ですが皆様、安全運転で良いお年をお迎えください。

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走る凶器!場合によっては・・・です

先日の話です。横断歩道でご年配の女性が倒れていました。見る限り、ピクリとも動きません。傍らで若い男性が、心配そうに見つめていました。車が走行するラインに横たわっていたので、心配になり、周りにいた人に声をかけました。どうやら、自転車と接触した様子です。ぶつけてしまった若い男性もショックだったのでしょう。呆然としていたので、周りにいた女性に「救急車は呼びましたか?」と、声をかけました。まだ呼んでいない様子だったので、自分のスマートフォンから電話をかけました。私は過去、呼んだ経験もありますし、呼んでもらった経験もあります。ご参考までに、救急車が到着するまでのことを記してみます。

まず、あたり前のことですが、現場の所在地は訊かれます。ある程度の正確な住所は伝えないといけませんので、呆然としている事故の当事者ではなく、可能な限り、第三者が電話をかけた方がよいかと思います。電柱に番地が書いてあれば、その番地を、書いてなければ、周りの人に訊きましょう。現場が、必ずしも自分の地元とは限りませんから、このような場合、野次馬(悪い言い方ですが、興味本位の人もいます)を最大限に利用しましょう。目立つ建物があれば、その建物を伝えることも肝要です。

次に、具合の悪い方の様子、人数、性別、年齢などを訊かれます。とはいえ、年齢などは見た目の印象でしか分からないもの。そのように伝えますと、「意識があるようであれば、ご本人に訊いてみて」という回答でした。絶対にこのような展開になるとは言えませんが、今回はそのように言われました。痛がっている方に訊くのは、気が引けましたが、一応、訊ねてみました。緊迫した状況でしたが、そういう時でも、職業病なのでしょうか、女性の方に年齢を訊くことに抵抗感を感じ、「失礼とは思いますが」という前置きをつけてしまいました。

お話はできる様子でしたので、ある程度のことは訊けました。ですが、救急隊の方の質問はこれで終わりません。「かかりつけの医師はいますか?と訊いてください」との言葉。正直、「そんなことより、来てくださいよ」と思いましたが、既往症等がわかると、スムーズなんだそうです。ただ、ウンウン唸っている方に訊くことに、こちらも抵抗を感じます。とにもかくにも、救急車が到着するまでは、そのようなやりとりが続きました。

被害者の方が、大事に至らなければよいと願うばかりですが、ここで声を大にして言いたいことがあります。それは、『自転車は車両(正しくは軽車両)の一種であることを忘れないで』ということです。果たして、この意識を持っている人が、どれだけいるでしょう。道路交通法上でも、自転車は間違いなく、車両です。ですので、今回の件は、れっきとした交通事故です。「チャリで、ぶつけちゃった」この程度に考えている人も多いのではないでしょうか。

タクシードライバーやバスドライバーなど、運転を生業としている人が、いちばん嫌がるのは自転車だと聞きます。もちろん、職業ドライバーでなくても、同意見の人はいるでしょう。理由は、変幻自在で、ワガママだかららしいです。変幻自在というのは、ある時は歩行者側に、ある時は車両側に風見鶏のように変わることを指しています。

信号機が赤で、自動車等が停止している時、歩行者が渡っている横断歩道を突っ切る自転車がどれほど多いことか。そんな人に「オレは車両」という意識は欠片もないでしょう。かたや、車道の真ん中近くを悠々と走っている自転車もいます。自動車のドライバーにしてみれば、「オマエは、どっちなんだ!」と思うことは必定です。個人的にもっとも困るのは、歩道を我が物顔で走行している自転車です。お子さんやご年配の方にとって、これほど怖いものはないのではないでしょうか。打ち所が悪かったら大変なことになります。

今回は、マナーの悪い自転車ドライバーに対して怒っています。先の救急車の件の加害者を言っているのではありません。そもそも、私は事故の目撃者ではありませんから、ことの経緯を知っているわけではありません。こで言いたいことは、自転車などは、簡単に乗れるものなので、知識・モラル如何で誰が加害者・被害者になってもおかしくないということです。人の人生を奪っていい権利など誰にもありません。自転車は、自動車同様、『走る凶器』くらいの認識を、皆さんが持って然るべきだと思います。

 

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初心を忘れず

どんな仕事も初心を忘れず、謙虚な気持ちが大切だと思います。

普段、つい忘れがちになってしまいますがとても大事なことです。

先日、警視庁の秋の交通功労者表彰・運転者部門で無事故、無違反を

31年間継続されている方が表彰されました。

タクシはー1日約300km運転をし、お客様から急いでいると無理なお願いを

されることもあると思います。

又、自分自身が気を付けていても相手があることなのでより注意が必要です。

やはり一般の方に比べ、事故や違反を起こす可能性も高いと思います。

しかし、今回表彰をされた方は

「法令順守などは当たり前のこと。心掛けているのは、ぶつけられない運転。

歩行者や自転車がぶつかってくるかもしれないので可能な限り横断歩道上には停まらない。

常に危険を回避する運転をしている」

とプロ意識と経験が伝わってくる言葉でした。

「最近は良いお客様にばかり当たる。これまでの接客が運をつくってきたのかも」

ともおしゃっていました。

運も実力のうちと言いますが今までの努力と人柄が伝わってこその実績だと思います。

私も初心を忘れず、がんばっていこうと思います。

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女性タクシードライバー無名人語録 

前回、女性タクシードライバ-に関する話をさせていただきました。職業の頭に性別をつけること自体、時代遅れも甚だしいですが、まだまだ、男性比率の圧倒的に高い業界です。今後、一層のご活躍をお祈りする意味も含めて、敢えて、女性タクシードライバーの言葉を紹介させていただきます。私が接した人だけではなく、様々なところから情報収集しました。きめ細かい接遇に定評のある女性タクシードライバーならではの言葉をご覧ください。

「そりゃ、怖いですよ。でも、うちの中にいたら、絶対に安全なんですか?」

【知り合いの女性が、「タクシーの仕事って、怖くないんですか?」と訊いた時の回答です。冗談っぽく、そう言ったそうです。確かに、外に出ている職業の方が、アクシデントに巻き込まれる確率は、高いかもしれません。ただ、そのドライバーさんは、『そんなことを言っても始まらないでしょう。新聞の三面記事を見れば、屋内に居たって危険な目に遭う人もいるし、タクシー業務に就いている人だって、何十年も無事故の人もいる。踏み出さなければ、始まりませんよ』ということを伝えたかったのだと思います。考え方一つですね】

「自分がされたら嬉しいことをしているだけです」

【これは、私が客として乗車した際に言われたことです。その日はたまさか体調が悪く、車内でコホンと咳をしてしまいました。間髪を容れず、差し出されたのが、のど飴。感激しましたね。もちろん、のど飴を口中に入れたからといって、体調がすぐに回復するわけではありません。ただ、その気配りが嬉しいですし、私などは岩のように粗い男ですから、感激は一入でした。異性だからどうこうということはありませんが、いかに客の心を掴むかという点では、けだし、ポイントをついている行為かと思います。もっとも、その人は、そんなことは露ほども思っていなかったと思います。そのくらい、ナチュラルな行為でした】

「ワンメーターは宝です」

【この言葉を言った人の営業成績は、営業所中でトップ5に常にランクインしていると聞きました。なにしろ、コツコツと手を抜かずにやるんだそうです。一日の営業収入も、当然のことながら、1回1回の積み重ねです。問題は、どれだけ効率良くできるか。使っている人はいないと信じますが、タクシー業界の隠語で、ワンメーターの客を『ゴミ』と言うんだそうです。こういう人は、ちゃんと実績を出しているのでしょうか】

ここでは、敢えてお客様ではなく、客と言っています。私が利用した際の体験もお話しておりますので、統一してそのように言っているだけです。ご容赦ください。先の例の通り、見ていないところで客のことを悪く言う人に、未来はないと思います。私見ですが、業界そのものを陥れる、救いようのない行為だと思います。とはいえ、人間ですから、腹が立つ時もあります。最後に、あるベテラン・タクシードライバーが言った一言を結びの言葉とさせていただきます。

「確かに困ったお客さまは、いらっしゃいます。ですが、その方がお支払いされる料金の半分は、自分の給料になる・・・そう考えれば腹も立ちませんよ」

 

 

 

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ハートをがっちり

昨今、一頃より高い頻度で女性タクシードライバーを見かける機会が増えました。そもそも、『女性』とつけること自体、時代遅れもいいところかもしれませんが、まだまだ女性の進出が遅れている分野であることは否めません。

最近、ずいぶん前から女性ドライバーの積極採用を提唱していた、ある方とお話をする機会がありました。まだ圧倒的に男性ドライバーが多かった時代にです。ある会社にその方(以降、Aさんとします)が在籍していた時、代表の方に女性ドライバーの積極使用を進言したそうですが、その時は却下されたそうです。

女性を迎え入れるにあたって、ドレッシングルーム・トイレなど環境整備に時間やコストがかかることも理由の一つですが、それよりも、『女性が就く仕事ではない』という固定観念の方が、厳然としてあったと思います。そのような時代、Aさんは託児所の完備なども視野に入れ、考えていたようです。現在、導入している企業もありますので、正に先見の明があったのでしょうね。

Aさんが、ご自分の考えを実践に移したのは、次の職場ででした。若い女性タクシードライバーが、1人いらしたそうで、その女性(以降、B子さんとします)は、隔日勤務(1日おきの勤務)をしていました。事情があったのでしょう。稼がなければ!と言うB子さんに、Aさんは隔日勤務ではなく、ナイト(夜だけの勤務)をやったらどうかと提案しました。

B子さんは「夜だけなんて・・・」と消極的な様子だったそうですが、「隔日勤務でも、夜はやるでしょう。試しにやってみたら」と勧め、B子さんも納得してスタートしたそうです。ナイト勤務は、『昼とは景色が違うので分かりづらい』『酔客が多いので大変』『暗いので物騒』などの理由が挙げられ、女性なんてとんでもない!という見方が、その時代、一般的だったと聞きます。

しかし、Aさんには考えがありました。以下のことを、意識的に実践するようアドバイスしたそうです。『お化粧をきちんとすること』『服装も女性らしくすること(その会社は、女性の制服が特になかった)』『きめ細やかな接客をすること』です。フェミニストの糾弾を受けそうですが、これにはきちんとした意味があります。

Aさんは、『お客様のニーズに応える』という、接客業のいろはの『い』を実践するにあたって、至極当然のことを提案したに過ぎません。言うまでもなく、タクシー業務は接客業です。『安全に快適にお客様を目的地までご案内する』ことが大切なのは勿論ですが、その中の『快適に』の箇所に照準を合わせた場合、『どれだけ、そのような空間で過ごしていただけるか』という部分が肝になってくるかと思います。

誰が、爪の黒い不潔なドライバーの車に乗りたいでしょう。洋服がほころんでいる、だらしないドライバーと話したいでしょう。そうです。基本中の基本である身だしなみのことを説いているのです。プラス・アルファで、女性であることの特性を活かして、意識して、やってみましょうよということなのだと思います。

『快適な空間』とは、主観的なものです。人それぞれですが、そこに異性(異性でなくてもよいのですが)との楽しいおしゃべり、細やかな気くばりという付加価値が加われば、いかがでしょう。ただの移動ではなく、満ち足りた空間がそこに生まれるのではないでしょうか。

エピソードとして、このようなことがあったそうです。B子さんの接客のファンになったお客様は、友人と乗車した際、B子さんと少しでも話したいがために、ご自分がかなり遠回りになるコースになることも厭わなかったそうです。それも半端な遠回りではありません。県を跨いでのコースです。タクシー業務において、そのことが何を意味するかは、お察しの通りです。

B子さんは、月100万円の売上をコンスタントに上げたそうです。危惧されていた、ナイト勤務のデメリットも特に問題になるようなことはありませんでした。B子さんに、能力や適性があったのかもしれません。ですが、よほど邪な気持ちを持っている人でない限り、男性は女性ドライバーに対して、無理難題をふっかけてきたり、セクハラまがいのことをすることはないと、B子さんは言っていたそうです。何となく分かる気がします。男同士は、売り言葉に買い言葉で・・・なんてことが、往々にしてありますから。

『快適な空間』とは何でしょう。一概に言うことはできませんが、ヒントは自分の中にあるかと思います。自分だったら何が嬉しいだろう?ということです。私は男性ですので、例えば、髪を切ってもらったり、マッサージをしてもらう場合は、異性の方がよいです。あくまで、私の場合はです。スケベ根性丸出しじゃねぇか!と言われたら返す言葉もありませんが、会話もそれに含まれますので、心持ちの問題と言ってもいいかもしれません。

女性タクシードライバーの活躍に関しましては、今さら言うまでもありません。今回は女性にスポットをあてましたが、十人十色です。故事来歴に詳しいご年配のドライバー、語学に堪能な国際派のドライバー、話題が豊富な若いドライバーなど、それぞれの特性を活かしてよいはずです。要は、お客様のハートを掴めるかどうか・・・ですから。

 

 

 

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グアムのタクシー vo.3

初回で、トミーさんというタクシードライバーさんとのエピソードをご紹介させていただきましたが、もう一人、印象に残るタクシードライバーさんがいました。お名前は聞き忘れてしまったのですが、トミーさんとは違い、少しご年配の方でした。正に『いぶし銀』のような接客をされていたので、最終回に登場していただきたいと思います。

 

写真は、オンワードビーチリゾートのエントランス前です。ここはビーチも近く、ミクロネシア最大級のウォーターパークがあることでも有名です。私たちもこ の施設を利用しました。水のアクティビティーを楽しみ、移動のためタクシーを手配してもらい、乗り込もうとしたその時、ご年配のドライバーさんが、「ちょっと 待って」という感じで私たちを制しました。

何かと思い訊ねたのですが、どうも服装が気になったらしく、はいているハーフパンツを指さして、「それ、水着じやない?」と、訊いてきました。確かに数十分前までは水着でしたが、濡れねずみのままタクシーを利用することなど、もってのほか、マナーは守ります。「いいえ、いいえ、違います。何なら触ってみてくださいよ」私は自分のハーフパンツの裾を、ドライバーさんに向けました。

「うん、まぁ、兄ちゃんのは大丈夫そうだな」という顔をしたお父さん(そんな感じに見えたので、ここでは親しみを込めてそう呼びます)は、「そっちの彼のはどうだい?」と、他のメンバーのハーフパンツに目を向けました。一人はなぜか裸足でしたが、皆、衣服は濡れてません。「お父さん、大丈夫ですよ。皆、乾いています」ジェスチャーも交えてそう伝え、安心させようとしました。お父さんはニヤリと笑い、首を横に振り、やにわにトランクから毛布のようなものを出して、シートに敷き始めました。

 

海に囲まれた常夏の島ならではのこと、お父さんにしてみれば、至極、当然のことかもしれません。ただ、次に利用されるお客様のことを考えて、今できる最善のことを仏頂面でなく、笑顔で行うお父さんに私は好感をもちました。人情の機微を敏感に察知し、臨機応変に対応する・・・国は違えど、仕事の肝に国境はないんだと、改めて感じた瞬間でもありました。

私は助手席に座るのが好きです。それは海外でも変わりません。今回もご多分にもれず、お父さんの横に座りました。車内であるものが気になっていたので、どうしても訊いてみたくなりました。私の英語はブロークンにも程がありますが、思ったことは訊かずにはいられません。気になるものとは・・・これです。

お守りです。日本のものを大切にしてくれている気持ちが嬉しく、「これは日本のお守りですよ」と伝えました。お父さんは、当然、知っていたと思いますが、そこは優しさで、「本当?日本人のお客さんがプレゼントしてくれたんだよ」と返してくれました。「知ってるよ」という答えだったら、そこで会話は終わってしまいます。

それは、お守りの贈り主と同じ日本人の気持ちを尊重してくれたことに他なりません。この辺りが、『いぶし銀』の接客だと思います。独断ではありますが、グアム滞在中・最優秀タクシードライバーとして、トミーさんと共にダブル受賞していただきたいと思います。

東京オリンピックを控えた今、きめ細かい接客に定評のある日本のタクシードライバーが、真骨頂を発揮する時だと思います。

 

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グアムのタクシー vo.2

前回はグアムのタクシーの基本情報と、今取材時の最優秀ドライバーといってよい、トミーさんの話をしました。世界中のどこにでもあるタクシーですが、所変われば何とやらで、国によって料金、接客に違いがあることは、大変に興味深いことです。さほど、渡航経験があるわけではありませんが、いくつかの国を訪問し、その国のタクシーを利用して思ったことがあります。あくまで私見ですが、日本のタクシーは、車の手入れが行き届いているということです。

 

誤解しないでいただきたいのは、グアムのタクシーが、そうではないと言っているのではありません。むしろ、きれいに手入れされている方だと思います。次に乗車されるお客様のことを思い、シートのことを殊更に気にかけるなど、きめ細かい接客を心がけるドライバーさんもいました。(次回で紹介予定)このようなことは、海外では決して当たり前のことではないと思います。ですが、日本ではあまり見かけない、あるものを見つけてしまいました。それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

これです。実際、海外ではよく見かける光景です。日本の専売特許のように言われている「モッタイナイ」を実践し、経費削減のためにやっているんだと言われたら、返す言葉はないのですが、恐らくは見てくれは二の次なのでしょう。ここのところは、日本のタクシーは、胸を張ってよいのではないでしょうか。

『お客様は、時間を買ってくださっている』というのは、私の尊敬するタクシードライバーの言葉ですが、であるならば、『手入れの行き届いた車に乗っている』という気分のよさも、ある意味でお客様は買ってくださっていると思います。

ただ、今回の滞在中、接客で嫌な思いをしたことは皆無でした。そこは、とても重要だと思います。見てくれどうこうは、各々の国の考え方の違いですし、そこも含めて、異文化に触れることを楽しめばよいのではないでしょうか。ただ、それが安全性に関わることであった場合、話は別です。そこのところは、生命線でもあります。

次回は、一人のタクシードライバーさんにスポットを当てます。

 

 

 

 

 

 

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グアムのタクシー vo.1

年一回の恒例になっております、海外のタクシー事情についてご紹介させていただきます。今回は、常夏の楽園・グアムです。日本との時差は、約1時間。飛行機で3時間半くらいで行けますから、手軽に行ける外国の筆頭でもあります。日本人にも馴染みのあるグアムのタクシー事情を取材してきましたので、ご覧いただきたいと思います。

 

カラフルでかわいいですね。ホテルなどのエントランスに設えてあります。大抵、求めに応じて、タクシーを手配してくれるおじさんが、ポツンといます。宿泊していたホテルでも、「タクシー使う?」という感じで何度か声をかけられたのですが、ホテルからはシャトルバスを使う機会が多かったので、断ることが多かったです。もちろん、バスばかり使っていたわけではありません。今回の取材は、流しのタクシーに乗ることもテーマの一つだったので、施設から利用する機会がなかっただけです。おじさん、ごめんなさい。通常は、この常駐所を使った方が、安心ですし、便利だと思います。

 

なんか、カッコいいですねぇ。日本車には違いないのですが、カラーリングの違いでしょうか、異国情緒を感じます。死亡遊戯・トラックスーツのポップ版(分からない方は、無視してください)みたいで、個人的には好きです。先に日本車と書きましたが、グアムを走っている車の70%位は、日本車なんだそうです。ちょっと、嬉しいですね。

ちなみにメーターは、お客様が乗ってからゼロにし、基本料金にするように法律で定められているそうですが、きちんとチェックした方がよろしいかと思います。ドライバーさんの顔写真とID番号は、車内のお客様に見える位置に表示することになっています。ご心配なら、ID番号を控えておいてもよいかもしれません。顔写真、ID番号の表示のないタクシーを利用するのは、避けましょう。

 

基本料金は、2ドル40セント(約260円/2014/10/28現在)他料金は、最初の1マイル→約1.8キロは4ドル(約430円、/2014/10/28現在)0.25マイル→約460メートル毎に80セント(約86円/2014/10/28現在)、待ち時間2分・80セント、荷物代・1ドル((約108円/2014/10/28現在)となっております。荷物代というのは、ドライバーさんのサポートが必要な場合。チップは、料金の10%か15%程度が目安とされています。

ちなみに、グアムでは基本的に流しのタクシーは、ほとんど無いということを聞いていました。今回は取材のため、検証する必要がありましたので、Tギャラリア・グアムby DFS(免税店)を出て、少し歩いたところからプレミアムアウトレットまで、タクシーを利用することにしました。

道行くタクシーに「乗せてください」という意思表示をしたのですが、なかなか止まってくれませんでした。しばらくして、反対車線を走っているタクシーのドライバーさんと目が合いました。「乗ります?」というアイコンタクトは、日本のドライバーのそれと同じです。仕事柄、タクシードライバーと話す機会が多い私は、「反対車線側を歩いている人も、気にかける」という鉄則を遵守している、そのドライバーに好感をいだきました。

トミーさんという若い方でしたが、降り際に名刺をもらいました。そこには日本語で『入り口で、トミーを呼んでください』とありました。意味はよく分かりませんが、気持ちは伝わってきます。目的地までの道中、おいしい店の案内も日本語でしてくれまたし、運転・接客マナーも申し分ないものでした。国は違えど、このようなタクシードライバーがいることに感動しましたし、よい出会いだったと思います。

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

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下田大気さんの本

カリスマドライバー・下田大気さんの二冊目の著書『タクシー運転手になって人生大逆転』が、この度、上梓されました。下田さんとは定期的にお会いする機会がありますが、いつも思うことは、「変わらない人だな」ということです。

もちろん、悪い意味ではありません。感情の起伏のことを言っています。このことは、タクシードライバー、いえ、サービス業に携わる人にとって、必須の要素なのではないでしょうか。ある時は、機嫌よく、ある時は不機嫌では、一期一会の接客が主になるタクシードライバーの仕事を行う上では致命的になります。

下田さんの場合、生来の性格なのか、身についているものなのか、いつお会いしても穏やかです。この辺りは、私も見習わなくてはいけません。感情の起伏こそ激しくはありませんが、いつも穏やかとは言えないからです。

何回かお会いしていて、気づいたことがあります。「チャンスですね」とか、「やってみるべきですね」とか、前向きな発言が多いということです。下田さんに限らず、仕事が出来る人は、一様にこの傾向が強いと思います。

『言霊』という言葉があります。そのまま訳すと【言葉にあると信じられた呪力】ということになりますが、呪力ではなく出力という言葉に置き換えたいですね。【外部へエネルギーを送り出すこと】

自らだけではなく、周りの人にも影響を与えるという意味で、言葉には不思議な力があると思います。さて、弊社では、カリスマドライバー・下田大気さんの無料相談会を月に2回、行っています。ご興味の有る方は、下記からお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。

http://karisuma-taxi.com/

 

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心のスキル

この仕事をやっていると、毎日、様々な方とお話をさせていただく機会があります。今日、お会いした方が、こんなことを言っていました。「私の会社の同僚には、大変に優秀な人たちがいて、新たな資格を習得することや、新しい知識を吸収することに心血を注いでいます。私も触発されますし、素晴らしいことだとは思うのですが、忘れてはいけないのが、心のスキルだと思っています。技術や知識は、努力することで会得できますが、心だけは、自分が気づかないと、いつまで経っても空っぽのままですからね」

スキル【訓練によって得られる特殊な技能や技術】とあります。職種が多様化した現代、欠くべからざるものです。私のような職業紹介の仕事ももちろんですが、タクシーの仕事を行うにあたっても、二種免許や地理試験の取得など、必ず関わってくるワードでもあります。スキルアップすることによって、仕事の幅が広がり、効率的に行え、ひいては、顧客の満足に繋がる・・・橋頭堡と言ってもよい大切なものです。

向上心のない人間に、明るい未来は望めません。そのような意味では、スキルアップに向けて、日々邁進していくのが、成功への近道であるといえます。ただし、それのみに主眼を置きすぎて、いろはの『い』である大切なことを見落としてしまっては、本末転倒です。例えば、タクシーの仕事の場合、東京特別区などは、地理試験にパスすることが必須の条件です。現在は、合格率が40%くらいですから、なかなか狭き門の国家資格です。

合格した場合、都内の主要な幹線道路、施設等の基本的な知識が身につきます。正にスキルアップするわけです。机上の学習とはいえ、実際の業務でも役立たないわけではありません。例えば、お客様に「○○へ行ってください」と言われ場合、どこを通っていくのが、最短ルートかなど、想定できます。それで、無事に到着地に行けたら、言うことはありません。ただし、全てがそのように単純明快にいくとも限りません。理由は、『人』をお乗せしているからです。

現役の方に直接、聴いた話です。その方は、タクシードライバー歴は、まだ浅いのですが、前職が配送関係の仕事だったので、都内の道は、熟知していました。お客様から目的地を告げられた際、いく通りのものルートを、頭の中に思い描くことができたそうです。一時期、地図と首っ引きで、都内を縦横無尽に走っていた成果でしょう。ある意味で、その方には、その方面でのスキルがありました。

都内の道に抜かりなしという感じで、自信満々で、タクシーの業務に就いたそうです。ある時、お客様が乗ってこられて、行き先を告げました。どう行くのが最短ルートか、瞬時に頭の中でシュミレートし、意気揚々と車を走らせたそうです。果たして、予定より早い所要時間で、目的地に着いたので、お客様はざぞ満足だろうと、後部座席を見たら、顔が曇っていたそうです。理由を訊くと、「どうして、この道を通ったの。この方角は、今日は鬼門だから避けたかったのに」という意外な答えでした。

その方は占いに凝っていて、普段からことさらに、方位・方角を気にしているとのことでした。笑い話のようですが、本当のことです。これなどは、冒頭の話に出た方の言葉を借りれば、『心のスキル』があれば、防げたことなのではないでしょうか。なまじ、知識としてのスキルが邪魔をして、ニーズに気づかなかったという典型的な例です。「占いに凝っているなんて、知るわけないじゃん」という声も聞こえてきます。確かに、その通りですし、極端な例かもしれません。ただし、会話の基本中の基本であることを意識すれば、回避できるのではないでしょうか。

それは、つまり『お訊すること』です。スキルがあるなら、尚更、「このようなルートもございますが、いかが致しましょう?」と、提案もできるはずです。今回のこのドライバーさんは、知識としてのスキルに溺れてしまったわけです。そのことに気づいた後、本来、持っていたスキルにプラスアルファされ、その方の能力は倍加しました。

今回のドライバーさんに限らず、プロといえる人こそ、頭でっかちになり、本当に大切なことを見失ってしまうことが、往々にしてあるようです。いくら知識があっても、人の気持ちに応えられない、人の気持ちを踏みにじる、机上の空論のようなスキルに、一体、何の意味があるでしょう。『心のスキル』とは、つまり、相手を思いやる気持ちです。もともと、目一杯、充電されている人もいますが、そうでない人、気づいた人は、充電すればよいのです。それは、つまり想像力を働かせることです。「この人、いま、○○かもしれない」「こうだったら、この人にとってベストかもしれない」などなど。必ずや、ある局面で活かされるはずです。

お客様との距離が近いタクシーの仕事は、そんな気づきの宝庫かもそれません。

 

 

 

 

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