いろいろなドライバー

『旅客自動車運送事業』とういう言葉があります。広義では他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して旅客を運送する事業という事になりますが、その中でも細分化されていまして、簡単にではありますが、説明しますと以下になります。

『一般乗合旅客自動車運送事業』→路線バス、都市間バスなどが挙げられます。運行する時間と経路をあらかじめ定め、不特定多数のお客様を乗り合わせて行う事業です。

『一般貸切旅客自動車運送事業』→貸切バスなどがここに入るでしょうか。企業・団体等と運送の契約を結び、車両を貸し切って運送する事業という事になります。

『一般乗用旅客自動車運送事業』→使用する車両は、乗車定員が10人以下の自動車になります。そうです。タクシー・ハイヤーがここに該当します。

さて、ようやっと出たタクシーとハイヤーですが、その違いとは何でしょう。よく訊かれる事ですので、違いを簡単にご説明させていただきます。まず、タクシーはお客様の求めに応じ、街中での乗車が主になります。片やハイヤーは完全予約制になります。

両方の仕事に共通している事は、お客様にご利用いただく事、そして二種免許が必要な事です。その二種免許を取得する際にも、以下のような資格が必要になります。

【21歳以上かつ大型、中型、普通、大型特殊免許のいずれかの免許を現に受けており、経験が通算3年以上の方】

他にも視力検査等の諸条件はありますが、ここでは意外と難関と言われている二種免許の事にウェイトを置いて少しお話ししたいと思います。意外となんて言ってしまいましたが、普通免許を持っている方は、『既に通って来た道』と軽く考えてしまい、油断をしてしまう傾向があるので、敢えてこの言葉を使いました。合格率は決して高くありません。ある年のデータでは、普通免許の合格率が68.9%に対して、二種免許の合格率は34.1%でした。

確かに難関ではありますが、全国でタクシードライバーの数は35万人を超えている訳ですから、恐れるに足りずともいえます。ですが、人には得手・不得手があります。どうしてもタクシードライバーの勤務形態が自分には合わないという人もいるかと思います。

そのような方には、二種免許を必要としない、それでいてお客様のニーズに応える事ができるプロフェッショナル・ドライバーの仕事があります。お客様(主に企業)の求めに応じて、ドライバーさんをアウトソーシングする形態です。

タクシーの仕事は、自ら創意工夫してお客様を、ある意味で開拓していく仕事です。『攻め』の姿勢が肝要ともいえます。今回の企業専属ドライバー(ここではそのように言います)は、当然、自ら動く事はNGなので、いかにお客様のご要望に臨機応変に応える事ができるかが肝要になります。

適材適所の言葉通り、タクシーの勤務形態は合わなくても、後者の勤務形態がピタリと当てはまる人はいます。個人的にはご自分に合うフィールドでのびのびと仕事をされる事が、メンタルヘルスの見地からも何よりの事かと思います。

ご興味のある方は、お気軽にタクシーハローワークまでお問い合わせください。

 

 

 

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ピンク・カラー

最近は家電や小物など、随分とカラフルなものが増えましたね。ただ、驚いたのはピンク色の霊柩車がある事を聞いた時です。洋型霊柩車との事ですが、どちらにしましてもなかなかに思い切った発想かと思います。

タクシー車両も御多分に洩れず、こにきて随分と車体の色に変化を見せております。実際、ピンク色の車体にやわからいフォルムの車両を導入し、女性ドライバーが運転するセクションを設けている企業はあります。街で走行しているところを見てみたいものです。女性ドライバーの数は依然増え続けているだけにこれから大いに期待したいところです。

女性の好きな色、もしくは女性らしい色というのは、ピンクになるのでしょうか。世代にもよるかと思いましたので統計を調べてみましたら、全世代を通して、ピンクを好きな色として挙げている女性がやはり多いようです。

諸説あるのですが、色彩心理学ではピンク色は、愛情・献身・幸福を表すんだそうです。身に着けるだけで精神が安定し、幸福感を与えてくれるとまできたら、女性に限らず、男性も気になる色と言えますね。

私の知っている限りですが、これでもかという位、ピンク・カラーのタクシー車両を導入している国があります。それはタイです。ショッキング・ピンクといってもよいカラーのタクシーを滞在中、どれほど目にした事か…。かの国の文化でもあるのでしょうが、外国に来たんだなぁ~という実感を持てて、私の目には楽しいものでした。

日本のタクシー車両も、来るべき東京五輪に向けてこれからまた変わってくるかと思います。思いっきり和のテイストを感じられる、天守閣を戴いた『お城タクシー』なんてのも登場するかもしれません。

 

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時間の売り買い

『かゆいところに手が届く』という言葉がありますが、先日、痛感するような出来事がありました。  仕事柄、企業訪問に伺う機会があるのですが、一日に数社、訪問する際はタクシーを移動の手段にする場合が多々、あります。

ついつい熱が入ってしまうと時間がオーバーしてしまうのが商談というもの。次の予定が入っているとはいえ、そうそうこちらから切り上げる訳にもいきません。結果、次の訪問先への移動時間がギリギリになる事も。今回も正にそうでした。

訪問先を辞去した後、時計を見るとすぐにタクシーを手配して最寄り駅へ向かえば間に合う計算です。そこはプロ。タイムスケジュールはきちんと管理しています。ところが…です。私が訪問していたエリアは、ある時間帯、ほぼタクシーが通らなくなる事が判明しました。交通量はそこそこあります。幹線道路でひたすら待ったのですが、一向にタクシーが通る気配はありません。こんな時こそ、各社の配車アプリを使うべきなのでしょうが、この時はその時間すらありませんでした。    「どうしよう、どうしょう」気持ちは焦るばかりです。

そこへ一台のタクシーが、まるでスローモーションのようにスゥ~と停車してくれました。冒頭の言葉でいうところの「そこ!痒いところはそこですぅ」状態です。大袈裟ではなく、私には後光の差した神々しい乗り物に見えました。ドライバーさんにも「いやぁ~待っていたんです。助かりました」と、感謝の言葉を述べ、早速、最寄り駅へ。

私は多くのタクシードライバーさんと話をする機会があります。その際、「この仕事は感謝される事も多いんですよ」という言葉を直に聞いています。お客様からの感謝の手紙を見せていただいた事も一度や二度ではありません。もちろん、自身が利用した際も感謝の言葉を伝えたことはこれまでにもありました。

ですが、今さらながらタクシードライバーさんは、ある人と場合によっては、かけがえのない大切な時間を売ってくれるありがたい存在なんだと改めて気づきました。タクシー業界に自分が関わっているからではありません。ニュートラルなスタンスで、利用する側としてもそう思うのです。

あるベテランのタクシードライバーさんがおっしゃっていました。                     「私たちは、お客様に時間を買っていただいているんですよ」と。                  こちらとしては、お互いさまですが、けだし名言だと思いましたね。

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時間の感覚

いきなりで何ですが、年齢を重ねると時間の感覚がことさらに速く感じられます。

夢中になって物事に打ち込んでいる時も同様かと思います。仕事柄、多くのタクシードライバーさんと話をさせていただきますが、売り上げのよいドライバーさんの口からは、「あっという間に朝が来る」という言葉をよく聞きます。

本来、隔日勤務(1日おきの勤務)であるならば、勤務時間はうんと長く感じるはずです。実際、1日で2日分の仕事をしますので、拘束時間は長いです。で、あるのに「もう朝?」とは、それだけ密度の濃い時間を過ごしているという事。

戦略を考えて、動き、一喜一憂する時もある…(し過ぎてはいけないという話もありますが)その渦中では時計の針など意味を成さない場合があるのですね。ゲーム、麻雀、物を書く(描く)など何でもよいですが、夢中になって何かに打ち込んでいる時、時間の感覚を忘れる事がありますよね。その時間こそがその人にとって、生(活)きている尊い時間になるのではないでしょうか。

活きた時間で対価を得たいものです。

 

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暗記もの

試験。人にもよるのでしょうが、あまり良い言葉とは思えません。生まれてから学校を卒業するまで、または社会人になってからも、人によってはどこまでも付いて回る言葉ではないでしょうか。経験や地域によっては、タクシードライバーも避けて通ることはできない必須のものかと思います。

二種免許はもちろんですが、東京・神奈川・大阪の特定指定地域で営業を行う場合、『地理試験』というものがあります。別の回で述べていますので、詳細は割愛させていただきますが、一言でいうと『暗記もの』です。

計算などと違って、これに関しては根気と時間が必要です。様々な方法が有るかと思いますが、やはり王道に勝るものはなく、地道にコツコツ覚えていくのが近道のようです。ただし、それでは面白くありません。学生時代、歴史の年号を覚える時に使った語呂合わせもよいでしょうし、要は自分の憶えやすいものにうまく絡ませていけば楽しくなると思います。

地理試験ですが、有名な建物や施設を地図を見ながら答える問題があります。自分の知っている所ならいざ知らず、全く知らない行ったっこともない所など、何をどう関連づけたらよいのかさえ分からない場合があります。

そのような時は、時事を利用するのも方法の一つかと思います。例えば、アメリカ大使館とロシア大使館の間にフランス大使館があるとしたら、(実際はそうではありません。あくまで例です)今のロシアの大統領が、アメリカの大統領からは上からプレスされ、フランスの大統領からは下から突き上げられている姿を連想すればよいのです。

ビジュアルを頭の中に思い描ける人にはお勧めの方法ですが、それができない人もいらっしゃいます。ご自分がそのタイプかお分かりにならない方は、頭の中でリンゴを連想されるとよいと思います。瑞々しい、真紅のリンゴを想像できるでしょうか。仮に真紅でなくても、切られた状態で楊枝の刺さった状態でもよいのです。くっきりと想像できるか否かが、ここでは重要です。出来ない方は、人間にとって欠くべからざる普遍的なものに頼るのも方法の一つです。

それは食欲です。先の例でいえば、その国とって象徴的な食べ物を思い浮かべます。ビジュアルは問いません。他の感覚、例えば味覚、嗅覚に頼ってもよいのです。当然、人によって思い描くものも違うでしょう。アメリカであれば、ハンバーガー、フランスであればクレープ、ロシアであればピロシキなどが、私のイメージするその国の象徴的な食べ物です。

ハンバーガーを食べた後、クレープを食べたら、最後にピロシキが出たなど、うまく順番だてて覚えます。ショップに行くのも有りですね。最初、ハンバーガーショップに行って、それから…、というように。暗記ものは自分なりのアレンジを加えられるので、場合によっては憶えることが楽しくなることがあります。皆さんも何か一つ試験を受けてみませんか。

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「私の好きな人は」

現在、弊社サイト【タクシーハローワーク タクシー就職情報サイト】の中で、「私の好きな人は」というCMをアップしております。タクシーの仕事は、勤務時間が長く、思ったより稼げないという従来のイメージを払拭するために制作したものです。

とはいえ、CMの内容は夢物語ではありません。余暇を有効に使い、経済的にも余裕のある生活をしているタクシードライバーさんは実際にいらっしゃいます。業種自体のイメージも、昨今、女性や新卒の方でこの仕事に就く方が増えたこともあり、随分と変わってきました。

ただし、一般的なイメージはまだまだ従来通りの感は否めません。タクシーの仕事に転職する際にご家族の反対にあうという例も私自身、しばしば見ております。ここのところは、業界全体で変えていけるよう努力していかなければいけませんし、私たちのような関わらせていただいている業者も発信していく義務があるかと思うのです。

メディアは一部の情報だけで、タクシー業界の良くない部分を殊更にクローズアップする傾向があります。直向きに頑張っているドライバーさんも一緒くたに見られてしまうことに警鐘を鳴らしていく必要は業界全体にあると考えます。

今回のCM、ある女性が自身の彼氏の余裕のある生活は何故?というという問いかけをあるタクシードライバーさんにするのですが、訊いたその人こそ、自身の彼氏であったという設定です。「最初に声を聴いた時点で、彼女はわかるだろっ!」という声もありますが、そこはCM、ファンタジーの世界です。

もちろん、あのCMの彼氏ドライバーさんのように、いい思いをしている方だけではありません。平たい言い方をさせていただくと、稼いでいない方もいらっしゃいます。こちらも良いことばかりをアピールする気は毛頭なく、シビアな世界であることも日々、訴えております。とはいえ、東京23区の中(都心)で効率的に動いているドライバーさんは、良い思いをされる確率が格段に高まるということは疑いようのない事実かと思います。

あのCMをご覧いただき、タクシードライバーという仕事にご興味を持って下さる方がいらっしゃれば幸甚に存じます。

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コミュニケート

海外の方が日本のことをどう思っているのか…。このことに殊更に興味がありまして、ネット等で色々と調べております。どこの国の方だったかは忘れましたが、こんなエピソードを披露してくれました。

日本でバスに乗り観光していた際、バスが故障してしまい、立ち往生してしまったそうです。大きいバスだったのでしょう、他の車の通行の妨げになったようです。乗り合わせていた海外から来られたその方は、ドライバーさんのとった行動に感動したそうです。その行動とは、車から降りて横を通過する他の車のドライバーに頭を下げながら誘導するというものでした。

「こんなにも謙虚に友好的に、まさかの時に対処できるなんて素晴らしい」と思ってくださったようです。「お客様はどうなるのですか」という声も聞こえてきますが、それらのことはやった上での、二次災害を防ぐ行動だったのでしょう。

ある国で私が想像するのは、「故障したんだからしょうがねぇだろう」と居直り、クラクションを鳴らされても平然としているドライバーさんの画です。決めつけるのもよくないですが、その姿は容易に想像できます。

今回の例に限らずですが、日本人の謙虚な姿勢ときめ細かい接客に感動してくださる方がいらっしゃることは本当に嬉しいことです。ある海外の方が日本のタクシーを利用した際のエピソードを披露してくださいました。

「そのドライバーさんは、英語ができなかったけど、一生懸命、知っている単語を駆使してコミュニケートを図ってくれた。ボクの国なら即、時間のムダ!降りろ!!だけどね。英語ができるに越したことはないけど、その気持ちが嬉しかったよ」正におもてなしの国・日本の面目躍如といったところですね。

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新人マーク使いませんか

神奈川の一部のタクシー会社でマグネット式の「新人ドライバーマーク」を導入されました。

乗客の反応は親切で、道を教えてくれたり、チップを弾んで励まされたりと効果があったようです。

掲示するデメリットや苦情は生じていないということで、良い試みだと思います。

他の業種でも研修中やトレーニング中といったバッチを付けているのを見かけます。

謙虚な気持ちで、がんばっている姿を見ると業種関係なく応援したくなります。

新人の方の不安を解消したり、乗務員さんの採用と定着率の向上として注目です。

都内ではまだ見かけたことがありませんが多くの企業に導入してもらいたいと思います。

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タクシーならでは…のことに思う

秩父の長瀞に桜を見に行ってきました。北桜通りという正に桜のトンネルのような通りがあります。ライン下りの終点から送迎のバスで駅の方に戻る時に見ることができます。車に乗りながら見るのもよいと思ったのですが、できれば桜の中を歩きたいと考え、ドライバーさんによい所で車を停めてくださいとお願いしました。

快く了承してくださったので、ちょうどよい所でバスを降り、桜の絶景を堪能することができました。それもこれも、路線バスではないので可能なことなのですが、ここであることに気づきました。タクシーは、好きな場所で下車できるということです。もちろん、とうに分かっていたことなのですが、他の交通機関との明らな違いとして、改めて思い出したのです。

乗客側の立場として、ここで誤解してはいけないことがあります。それは、どこでも停車できるわけではないということです。駐停車禁止の場所では、もちろん、タクシーといえども車を停めることはできません。このことはドライバーさんのみでなく、利用する側も認識していなければいけないことだと個人的には思います。

よく信号機の付いた横断歩道のド真ん前でタクシーを停める人を見かけます。歩行者信号が青になった時に、通行の邪魔になったりしています。当然、ドライバーさんも注意する必要があるのですが、利用する側も「こちとら客だ」や「だって、知らなかったんだもん」という道理は、時として通らないこともあるかと思うのです。

運転免許を持っていない方もいらっしゃるでしょうし、仕方がない面はあるかと思います。ですが、ご存知の方はせめて、知らない方に教えてあげてほしいものです。タクシードライバーさんは違反が死活問題になります。ここは、『お互いさま』の精神でいきたいものです。

 

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勇退

77歳で廃業されたある個人タクシー事業者の家族からのお便りです。
43年目の決断として父への感謝と誇りが綴られており、ご紹介したいと思います。
ハンドル一つで家族を支え4人の子供を育てた56年のタクシー人生に終止符を打ちました。
今では個人タクシーを見かけることも多くなりましたが、戦後の高度成長期は個人タクシーはあこがれの職業で、試験に通るのも難関でした。
試験に通ったと喜んでいた両親のうれしそうな様子は、子ども心にも「すごいことなんだ」と脳裏に焼き付いています。
以来、家族写真の背景はいつも父のタクシーであり、年月とともに車が変わっても家族が増えてもそれは変わりませんでした。
家業を始めてから共に毎日、車の手入れをしてきた母を亡くした時、憔悴しきった父が最初にしたのはタクシーの整備でした。
持ち前の気合いと根性でがんばっていた父でしたが屋台骨である腰に徐々に負担をかけていたと思うと胸が詰まります。
「プロではなく職人だ」が口癖で、カーナビより東京の道に詳しい父のことを私たち家族は感謝を込めて誇りに思います。
だから個人タクシーは廃業ではなく、43年目で決断した勇退と呼びたい。              勇退した父と同業の方々へ感謝とエールを込めて書いたお便りになります。

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