タクシードライバー無名人語録3

暑い日が続いております。まだ、梅雨の真っ只中のはずなんですが、今日は快晴です。先日、台風8号が知らないうちに関東を通過していました。かなりの規模のもの・・・と、TVのお天気キャスターに脅かされていたので、拍子抜けしたのですが、甚大な被害のあった地域のことを考えると、そんなことを言っていられません。天災が相手だと人間は無力なものだとつくづく思います。さて、今回のテーマは、天候です。お天気とタクシーの仕事は切っても切り離せないもの。気分だけでなく、売り上げも左右するのが、お天道様なのです。

「お着物を召しているお客様がいらっしゃるでしょう。家の玄関のかなり手前でお降りになると言われた場合は、お召し物が雨に濡れますからと言って、玄関まで車を着けて差し上げるんです。サービスもそうですけど、距離も伸びて一石二鳥でしょう」

【距離がなんたらと言っていますが、このドライバーさんの場合は,照れ隠しです。実際、数メートル走ったからといって、それほど売り上げが変わるわけではありません。もちろん、それを疎かにしてはいけませんが、ここで言いたいことは、お召し物が雨で濡れないようにという細やかな接遇の気持ちを表に出していることです。黙ってそうすることもできるでしょうが、プロフェッショナルある以上、アピールも大切な要素。お客様によっては、感激されて、そのドライバーさん、ひいてはその会社のファンになることでしょう】

「色んな商売がある。だから、雨の日でも手放しで喜ぶようなことを言わないことだよ」

【ビジネスの場で、タブーとされるのは、政治の話・宗教の話だと言われています。誰が言い始めたかは定かではありませんが、これに野球の話が加わることもあります。言わずもがな・・・な気がしますが、人の立場は、一緒じゃないよということ。天気の悪い日は、タクシー利用のお客様が増えるので、ドライバーさんとしてはウハウハです。ついつい、乗車されたお客様にも上機嫌な様子で接してしまうかもしれません。ですが、乗車された方が、例えば海の家の人だったらどうでしょう。これから、親族の結婚式に向かう人だったらどうでしょう・・・ちょっと極端な例でしたが、先のドライバーさんは、人の気持ちを傷つけないためには、想像力が必要なんだよということを言っています。日常生活にも当てはまることですね】

「よく人の行動パターンを読むといいますが、僕は自分の行動パターンを読むんです。僕ならどこで雨宿りをするかなって」

【雨が降った時に人の集まる場所ってありますね。駅であったり、ある施設だったり、地域や時間帯によっても違いはあるかと思います。先のドライバーさんの前職は外回りの営業職でした。営業エリアは23区全般。電車で移動されていたので、天候が荒れた時にどのような動きをするのか、ご自分がいちばん熟知していました。全ての人に当てはまる言葉ではありませんが、人によって違う経験則は、それぞれの局面で、違う活かし方があるということです】

ワールドカップ・ブラジル大会も終わりました。いよいよ、来るべき真夏に備えなければいけません。最近、仲間の一人が熱中症でダウンしました。日照りのよい日に表にいたらしいのですが、その時ではなく、後から具合の悪さが襲ってきたようです。炎天下の中、歩かなければいけない時は、マメに水分補給をすることが大切です。そして、キツいな・・・と思ったら、タクシーを利用するとよいでしょう。無理して倒れたりしたら、その人にとって、かけがえのない時間を失うことになりますものね。

はっきり、言います。タクシーは、人助けツールでもあるのです。

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