人生、まだまだですよ

興味深いニュースがあります。『35歳を過ぎると、転職の選択肢は一気に狭まるという定説が崩れつつある』という内容です。ある企業の調査で、、転職成功者に占める35歳以上の割合がこの5年で一気に2倍以上になったことが分かったそうです。もちろん、職種にもよるのでしょうが、一つ言えることは、一定のキャリアを積んできた即戦力、そういう人材は結果として、40代前後に多いということです。(もちろん、それより上の年代も)

仕事柄、多くの年代の方と接している私としては、『この年だから、もうダメだな』という『決めつけ』をいちばんの悪とします。確かに、考えてしまうのも無理はありません。これに関しては、日本の旧来の雇用システムの弊害もあるでしょう。先の35歳を過ぎたら云々という例の線引きです。

固定観念に縛られて、人生の岐路の旬を逃さないでいただきたいと、切に願います。殊にタクシーの仕事は、社会経験を積んでいる人こそ、それが活かされる仕事です。お客様は、性別・年代など様々です。ドライバーさんと同じ年代の人もいるでしょうし、かつてと同じ職業に就いていた人もいるかもしれません。予測不可能なところが、難しいところであり、楽しいところでもあります。

多くの引き出しを持っている方は強いです。『当意即妙』という言葉があります。【すばやくその場面に適応して機転をきかすこと】という意味ですが、これが出来る人は、タクシー業務に適していると思いますし、ご自身もやっていて楽しいと思うはずです。

私の知り合いのドライバーさんで、歴史の好きな人がいます。古地図と言うのでしょうか、昔の地図を駆使して、東京都内の旧跡・故事来歴を調べています。そんな人の車に、共通の趣味を持つ人が乗ったらどうなるでしょう。楽しくないはずがありません。特段、興味のない方でも、今、自分の通っている場所が、教科書に載っているような偉人に縁のある場所であったと説明を受けたとしたら、どうでしょう。夢があるのではないでしょうか。

『痒いところに手が届く』接客は素敵です。その人の経験と個性が最大限に活かせる仕事があるとしたら、それは素晴らしいことではないでしょうか。

私もとうに不惑を超えておりますが、滅多なことでは怒らなくなりました。最近、怒ったことと言えば、私の留守中に皆でカステラを食べていたことを咎めたことくらいです。普段は自分で言うのも何ですが、温厚が服を着ているような人間です。もちろん、個人差はあるでしょうが、ある程度、社会経験を積んだ人は、鷹揚に構えることができるのではないでしょうか。

このことは、タクシー業務に限らず、円滑な人間関係の構築が不可欠な職種、全てに必要な要素だと思います。年齢で線を引くところは、引かせておけばよいのです。その人の人柄と個性を尊重してくれるところに行けばいい話。人生のご同輩、先輩諸氏、どうぞ勇気と自信を持っていただきたいと思います。

活かす場があれば、人は活きます。

 

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