憧れの職業 

皆さんは、憧れの職業は何だったでしょう。私世代の男子の場合、パイロットが多かったと記憶しています。あるサイトの最新の情報ではパイロットは、100位でした。正直、「えっ!?」と、思いましたね。いつの間に、そんなに人気がなくなってしまったのでしょうか。前回の順位が99位とありましたので、そのサイト内では、どうも筋金入り?のようです。タクシードライバーは、残念ながらランク外です。

これまで多くのタクシードライバー志望の方とお話をしてきましたが、「昔から憧れていた」という方は、結構いらっしゃいます。お聞きすると、お父さまか、おじいさまが、就いていた場合が多いです。大変そうだな・・・と、背中を見てきて理解しているにもかかわらず、自らも時が来たらやるわけです。嫌なことのみではない・・・ということも、ご存知の証左に他なりません。

以前、お会いした方がこんなことを言っていました。「私の父は、タクシードライバーの仕事をして、自分たち兄弟を育ててくれました。法人タクシーでコツコツ頑張って、ようやく個人タクシーのドライバーになった時に、亡くなってしまいました。子供たちも成長し、手も金もかからなくなり、これからという時にです。父は無念だったと思います。遺志を継ぐというわけでもありませんが、私も同じ仕事をやってみたくなったんです。父がやっていた時、今日は嫌なことがあったんだな、という顔も見ています。ただ、今日あったことを楽しそうに話す父の顔も憶えています」と。

結局、その方はタクシードライバーになりました。随分とお会いしていませんが、今もハンドルを握っていらっしゃるはずです。この方だけではなく、私が覚えているだけでも、相当数の親御さんが経験者という方がいらっしゃいました。つい最近では、親子で同じ企業に応募されたなんて方も。お父さまが経験者で、息子さんが未経験者なので、心得や、抜け道など伝授されるなんてこともあるんでしょうね。

私は、タクシードライバーさんは、凄い仕事だと思っています。どなたが乗って、どちらに行くのかも、当然のことながら最初はわかりません。それでも、臨機応変に対応しなくてはいけないのですから、頭も使うし、気くばりも必要な、凄い仕事だと思っています。

東京都内でタクシードライバーをやっているベテランのドライバーさんが、こんなことを言っていました。「東京都庁周辺も、国会議事堂周辺も、私の職場、庭なんです。前は、スチール製のデスクが全てでしたけどね」この方、以前は事務職に就いていらっしゃったんです。今や、東京・日本の政治の中枢たるエリアを、ご自分の庭呼ばわりするなんて・・・スケールが大きいですね。

自分に自信を持っている人は、いつだってかっこいいです。

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