タイの乗り物【トゥクトゥク】

 

前回、タイのタクシーと比較して、日本のタクシーの誠実さを殊更に賛美しましたが、旅情を満喫できるという点において、この屋根付き三輪の乗り物には敵わないかもしれません。皆さんも一度は耳にされたことがお有りかと思います。

『トゥクトゥク』

私は言葉の響きを気にする性質でして、『トゥクトゥク』は、口に出して言いたくなる語感があります。『トゥク』だけでも軽快な響きなのに、それをリピートするわけですから、黙ってはいられません。 日本語で同じような言葉があるでしょうか。

『つんく♂つんく♂』

キョンキョンのようには言いませんね。それだけに『トゥクトゥク』は、外国語として大変に貴重な言葉です。私にとっては。

 

その『トゥクトゥク』ですが、熱帯性のタイの気候を一時、忘れてしまう位、 風が心地よく、周りを遮断するものが何も無い簡易な造りがスリリングです。定員は、およそ3名。料金は、ドライバーさんとの交渉次第。バイクほどではありませんが、渋滞をすり抜け、細い路地まで入っていくフットワークの軽さが利点です。

私たちがタイに行った時期は、ちょうどグリーン・シーズン(雨期)にあたっていたため、時折、夕立のような激しい雨に遭いました。しかも、初日は雷雨。その日に初めて、『トゥクトゥク』を利用したのですが、その前に少し落ち込むことがあり、珍しく旅先で消極的になっていた私は、これに乗ってホテルまで戻ろうという人の言葉に、否定的な意見を述べました。渋りながらも発車した直後、すぐに謝りたくなりました。風が、心地よかったのです。

 

そんな味のある『トゥクトゥク』ですが、どうやら減少傾向にあるようです。新規許可が下りなくなったと聞きます。今回、ある程度の人数分をチャーターし、目的地に向かったのですが、途中、レースのようになり、不謹慎とは思いますが、興奮してしまいました。日本では、到底こんなことは叶いません。彼の地ならではの、この軽快な乗り物を残してほしいような気もします。まぁ、これは旅行者の勝手な意見です。そのお国には、そのお国の様々な事情があるかと思います。

個人的には、この素敵な乗り物が大好きです。

 

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