プロフェッショナル

「自家用車を運転している時、いつもタクシーのことを気にしていました。おっ、この人巧いなとか、自分だったらこうするのになとか、いつも思ってましたね」最近、応募された方の言葉です。現役のタクシードライバーさんが聞いたら、「傍から見るほど、楽な商売じゃないよ」と、言われるかもしれませんが、私はその心意気やよしと思います。お若い方ですし、タクシーの仕事に興味を持ってくださっていること自体、嬉しいことです。

確かに素人目に見ても、巧い停止の仕方をするなぁ・・と思うタクシードライバーさんがいらっしゃいます。機を見るに敏といいますか、痒いところに手が届くといいますか・・とにかく、巧みなのです。営業成績がトップのタクシードライバーさんに訊きましたら、気づく感性を磨くことが大切と、答えてくれました。例えば「あ、この人乗りそうだな」と思ったら、ス~ッと近寄り、いい具合で徐行なり、停止するんだそうです。うまくいかない時は、目星をつけていた人の横を通過後、後続のタクシーに乗りこむ姿をミラーで見ることも往々にしてあるそうです。センスと言ってしまうと身も蓋もありませんが、常に感性を磨いていないと、瞬時に対応できないことは確かなようです。

予測することも大切。駅方面からスーツケースを、ガラガラ引き摺って歩いて来る人がいたとします。「旅先で歩き疲れて、足もパンパンだし、今、タクシーに乗りたい!」という時があるもの。巧いドライバーさんは、通りの向こう側にそんな人がいたとしても、気づきます。脇見運転はいけませんが、プロフェッショナルならではの、動体視力のなせる業と言えましょう。

タクシーの仕事に限らず、気づくことって、大切なことです。奥様の髪型が変わったとか、いつも散歩しているコースに見知らぬ花が咲いていたりとか、空の色が変わったとか、いくらでもあります。偉そうなことを書きましたが、私の場合、いつも行くカレー屋さんの具の大きさとライスとの比率が変わったなどの、キレンジャー的な発想でしか『気づき』がありません。これではいけませんね。

目先のことだけではなく、その先を読むことも、人生では大切なことかもしれません。

カテゴリー: タクシー   パーマリンク

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