最低限の英語は喋れるべき?タクシードライバーの訪日外国人への対応とは

最近では訪日外国人の観光客が本当によく見られるようになりました。浅草の浅草寺、雷門周辺は外国人のほうが多いのではないかと思うほどですね。それくらい、訪日外国人観光客の数は増えてきました。
特に東京では電車の駅構内での乗り換え、路線の複雑化が進んでいるため日本人でさえ戸惑うことが多いですから、訪日外国人観光客にとってその煩雑さは目を見張るものがあるでしょう。そういった時にタクシーであれば、新幹線、あるいは空港から車で目的地まで乗り換えすることなく到着することができますから移動手段としては有力候補に挙がるはずです。しかしサービス提供者であるドライバーとしては言語の壁が立ちはだかります。

タクシー会社の外国語対策

タクシー会社としても訪日外国人観光客の増加の背景から外国語への対策を行っています。例えば東京4社の一つ、大手タクシー会社である「日本交通株式会社」では自社の特徴の一つとして英語・外国語への対応を謳っています。能力に応じてレベル分けをし、レベル3(英検2級・TOEIC650以上)約50名、レベル2(接客・観光案内などに対応可能)約20名、レベル1(成田送迎に対応可能)約120名、合計約190名の外国語対応可能なドライバーを保有しており、依頼者からの要望に合わせて適切なドライバーをアテンドします。また、英語のみならず、観光後・中国語・フランス語への対応も行っているようですね。また、同社では全運転手に向けて、月2回の英語講習会を開催しており、ハイヤー乗務に特化した日本交通独自のテキストを用いての会話トレーニング、そして成田送迎ロールプレイングを行っているようです。一例にはなりますが、各社こういった施策を訪日外国人観光客の増加への対策として講じているようです。

全国ハイヤー・タクシー連合会が発表する懸念材料

一般社団法人「全国ハイヤー・タクシー連合会」では増加する訪日外国人観光客、そしてその傾向は2020年に開催が予定されている「東京オリンピック・パラリンピック」でさらに強まるとし、その対策をアクションプランとして講じています。「全国ハイヤー・タクシー連合会」は懸念材料として次の4つをあげています。
・ 多くの荷物を抱えた家族旅行(多人数、多荷物)に対応できるタクシー )に対応できるタクシー車両の不足。
・ 母国語による送迎・観光ガイドの要望が強いが、外国語で接遇できるタクシードライバーの不足。
・言葉の不安からキャッシュレス決済の要望が強いが対応する決済機を装備したタクシー車両の不足。
・ 海外では、配車アプリが普及し、身近なサービスとして社会に定着しているが、海外から直接予約できる日本の配車アプリがない。
また近年、羽田、成田、関西等の国際空港あるいは主要駅等で 、 訪日中国人を始めとした訪日外国人を対象に、 日本国外の配車アプリを使った在日中国人等による白タク行為が横行しているとしてその対策も講じなければならないとしています。
※白タク行為とは?
タクシー事業として認可を受けた場合には緑字に白のナンバーをつけてタクシー事業者として営業することになりますが、許可を受けない場合には、通常の白地に黒のナンバーのままです。許可を受けずに白いナンバーのままでたうしー営業をしていることから、違法タクシー営業のことを「白タク行為」と呼びます。
先に挙げたものの対策として様々な指針を全国ハイヤー・タクシー連合会は打ち出していますが、その一部をご紹介してみましょう。

全国ハイヤー・タクシー連合会の対策と指針

・日本の配車アプリの多言語化の普及促進
タクシー配車アプリでは、スマートフォンに搭載されたGPS機能から、利用者の乗車位置を把握し効率的に配車に向かうことができます。このアプリの多言語化を推し進めることによって訪日外国人観光客が気軽にタクシーを配車できるようにすることが目的です。既に「全国タクシー」「らくらくタクシー」「LINEタクシー」アプリでは英語、中国語、韓国語への対応をしており、連合会ではさらに導入を推し進めていくようです。
・外国語で接遇できるドライバーの採用促進
かなり思い切った指針ですが、「全国ハイヤー・タクシー連合会」では2019年度までに外国語で接遇できるドライバーを1万人にまで増やすことを目標に掲げています。指針の一つとして、既存のドライバーへの英会話教育ではなく、外国人ドライバーの積極的な採用を進めるとしています。具体的には、
1.中国人留学生などを定時制乗務員(週28時間以内)として採用
2.国際業務ビザのインバウンド対応ドライバーへの適用
3.英語・中国語等による第二種運転免許試験の受験
4.技能実習制度へのタクシーサービス業務の指定
を要望を含めあげています。かなり思い切った要望も含まれている様子ですね。

既に始まっている訪日外国人への対策

・外国語接遇ドライバー専用乗り場・入構レーンの設置拡大
実はすでに訪日外国人観光客向け専用のタクシー乗り場の導入は進んでいます。京都では一定の要件を満たしたドライバーと車両を訪日外国人向けタクシー「フォーリンフレンドリータクシー」として認定をし、専用の乗り場を京都駅前に設置をし、効果をあげています。認定ドライバーとしては、外国語及び接遇研修を受講した運転者、認定車両としては大型スーツケースが2個以上搭載出来て、各種クレジットカード及び交通系ICカードでの決済が可能な車両というように挙げられています。こういった認定や専用レーンの設置を主要国際空港・主要駅でも推し進めていくようです。

対応できるドライバーは重宝される?

こういった背景から、今後外国語へ対応できるタクシー乗務員は重宝されると考えていいでしょう。外国語対応が可能であれば、外国人利用者への配車に対応ができるため、活躍できる幅が広がります。ドライバーの負担にはなりますが、技能として身に着けたのちには強い味方になってくれるでしょう。また、大手タクシー会社への転職を考えている方には外国語の習得は特に有利に働くでしょう。ビジネス英会話ほどのクオリティを求められることはなかなかないでしょうから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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