ありえないランキング

先日、テレビのニュース番組で、都内のあるタクシードライバーさんにスポットを当てた特集を放送していました。リアルタイムで見た訳ではなく、「こんなのやってましたよ」と、情報提供をしてくださった方がいたのです。本当にありがたい事です。

そのドライバーさんは、お年を召した方でしたが、乗る方、乗る方に気さくに話しかけ、芯からタクシードラバーという仕事を楽しんでいる…? というより、謳歌しているように見えました。『謳歌』という言葉は、元々、声を【合わせて】歌う、声を【揃えて】褒めたたえることなど、一人でなく【皆】 で共有するという意味があります。ニュース映像を見る限り、マンツーマンの接客でしたが、それでもこの『謳歌』という言葉が 相応しく思えたのは、その方が人数を凌駕する位の明るさと個性を放っていたからだと思います。

とはいえ、お客様とフランクに話すその営業スタイルは、誰でも彼でも出来る訳ではない、その方独自の経験則と個性を最大限に活かしたものだと思います。そこを分かっていないで、ただ模倣しようとすると、クレームに直結する恐れもあるので注意が必要です。

タクシードライバーさんの『ありえない接客』について、お客様という立場になって、何人かと話をした事があるのですが、敢えてその内のいくつかをご紹介したいと思います。通常で あれば良いところにスポットを当てなければいけないのですが、それだけではフェアではないですし、これからこの仕事を目指す方にとって、反面教師に していただきたい気持ちもある事をご理解ください。

もっとも、相当にとんでいる人をセレクトしたので、その必要すらないかもしれません。順位をつけていますが、あきれ・怒り指数としてではなく、あくまで独断である事をお断りしておきます。

第5位 何を言っているのか分からなかった

時の総理で『言語明瞭 意味不明瞭』と言われた人がいましたが、そちらとは流派が違い、言っている事がよその国の言葉に聞こえる位、滑舌の悪いドライバーさんでした。極端に言うと「かしこまりました」が、「カシューナッツありました」に聞こえます。その割によく話しかけてくる方で、こちらの方が気を遣うような始末でした。これでは本末転倒と言わざるを得ません。

第4位 ほぼ歯がなかった

入れ歯や差し歯に不具合があり、当日たまたまその状態だったとしたら気の毒な話なのですが、歯が『ほぼ無い』状態で接客するというのはアウトだと思います。たまに運転中に振り向き、全開で笑顔を見せてきたそうですが、キラー・スマイルはもちろん、運転中に振り向く事自体、そもそもがNGです。

第3位 大門(だいもん)風サングラスをかけていた

『西武警察』という刑事ドラマの中で、捜査課のリーダーがかけていたレイバンのティアドロップフレームの事です。フィクションとはいえ刑事がかけるのもどうかと思いますが、接客業を生業としている人がかけるのも何をかいわんやです 。その日は陽の光がまぶしい日ではなく、けっこうな曇りの日だったそうです。

第2位 車内がぺヤングだった

商品のブランド名を出して恐縮ですが、皆さんご存知のソースやきそばの事を言っています。もちろん、こちらの商品が悪い訳ではありません。私などは、空手部風の部員が「オスッ!」と屋台のオヤジに返事をしている、使い回しし過ぎて画質が粗くなったCMの頃から、こちらの商品のファンです。問題は『残り香』です。車内で食べたであろうぺヤングの匂いで、誰しも悶絶したくはありません。マナー以前の問題だとも思うのですが…。

第1位 歌を聞かされた

「いくら何でもこれはないでしょう」情報提供者にガセネタ疑惑の眼差しを向けました。よくよく話を聞くと、自作の歌やアカペラで急に歌い出した訳ではなく、ラジオの歌謡曲に合わせてドライバーさんが結構なボリュームで歌ったんだそうです。お客様としたらご自分の好きな曲だった場合、オリジナルの歌声でうっとりと聴き入りたいもの。それを、よくわからない人の声で上書きされる訳ですから、これはこれで大変な迷惑です。

上記はごく一部の方々です。大多数の方は真面目に、ひたむきにやっていらっしゃいますので誤解なきよう。今や業界も試験に接遇を盛り込み、これまで以上にそちらの方面にウェイトを置いています。いい加減な接遇をしているドライバーさんは淘汰されていくでしょうし、またそうならないといけないとも思います。

 

 

 

 

 

 

 

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