女性タクシードライバー無名人語録 

前回、女性タクシードライバ-に関する話をさせていただきました。職業の頭に性別をつけること自体、時代遅れも甚だしいですが、まだまだ、男性比率の圧倒的に高い業界です。今後、一層のご活躍をお祈りする意味も含めて、敢えて、女性タクシードライバーの言葉を紹介させていただきます。私が接した人だけではなく、様々なところから情報収集しました。きめ細かい接遇に定評のある女性タクシードライバーならではの言葉をご覧ください。

「そりゃ、怖いですよ。でも、うちの中にいたら、絶対に安全なんですか?」

【知り合いの女性が、「タクシーの仕事って、怖くないんですか?」と訊いた時の回答です。冗談っぽく、そう言ったそうです。確かに、外に出ている職業の方が、アクシデントに巻き込まれる確率は、高いかもしれません。ただ、そのドライバーさんは、『そんなことを言っても始まらないでしょう。新聞の三面記事を見れば、屋内に居たって危険な目に遭う人もいるし、タクシー業務に就いている人だって、何十年も無事故の人もいる。踏み出さなければ、始まりませんよ』ということを伝えたかったのだと思います。考え方一つですね】

「自分がされたら嬉しいことをしているだけです」

【これは、私が客として乗車した際に言われたことです。その日はたまさか体調が悪く、車内でコホンと咳をしてしまいました。間髪を容れず、差し出されたのが、のど飴。感激しましたね。もちろん、のど飴を口中に入れたからといって、体調がすぐに回復するわけではありません。ただ、その気配りが嬉しいですし、私などは岩のように粗い男ですから、感激は一入でした。異性だからどうこうということはありませんが、いかに客の心を掴むかという点では、けだし、ポイントをついている行為かと思います。もっとも、その人は、そんなことは露ほども思っていなかったと思います。そのくらい、ナチュラルな行為でした】

「ワンメーターは宝です」

【この言葉を言った人の営業成績は、営業所中でトップ5に常にランクインしていると聞きました。なにしろ、コツコツと手を抜かずにやるんだそうです。一日の営業収入も、当然のことながら、1回1回の積み重ねです。問題は、どれだけ効率良くできるか。使っている人はいないと信じますが、タクシー業界の隠語で、ワンメーターの客を『ゴミ』と言うんだそうです。こういう人は、ちゃんと実績を出しているのでしょうか】

ここでは、敢えてお客様ではなく、客と言っています。私が利用した際の体験もお話しておりますので、統一してそのように言っているだけです。ご容赦ください。先の例の通り、見ていないところで客のことを悪く言う人に、未来はないと思います。私見ですが、業界そのものを陥れる、救いようのない行為だと思います。とはいえ、人間ですから、腹が立つ時もあります。最後に、あるベテラン・タクシードライバーが言った一言を結びの言葉とさせていただきます。

「確かに困ったお客さまは、いらっしゃいます。ですが、その方がお支払いされる料金の半分は、自分の給料になる・・・そう考えれば腹も立ちませんよ」

 

 

 

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