月別アーカイブ: 4月 2015

タクシーならでは…のことに思う

秩父の長瀞に桜を見に行ってきました。北桜通りという正に桜のトンネルのような通りがあります。ライン下りの終点から送迎のバスで駅の方に戻る時に見ることができます。車に乗りながら見るのもよいと思ったのですが、できれば桜の中を歩きたいと考え、ドライバーさんによい所で車を停めてくださいとお願いしました。 快く了承してくださったので、ちょうどよい所でバスを降り、桜の絶景を堪能することができました。それもこれも、路線バスではないので可能なことなのですが、ここであることに気づきました。タクシーは、好きな場所で下車できるということです。もちろん、とうに分かっていたことなのですが、他の交通機関との明らな違いとして、改めて思い出したのです。 乗客側の立場として、ここで誤解してはいけないことがあります。それは、どこでも停車できるわけではないということです。駐停車禁止の場所では、もちろん、タクシーといえども車を停めることはできません。このことはドライバーさんのみでなく、利用する側も認識していなければいけないことだと個人的には思います。 よく信号機の付いた横断歩道のド真ん前でタクシーを停める人を見かけます。歩行者信号が青になった時に、通行の邪魔になったりしています。当然、ドライバーさんも注意する必要があるのですが、利用する側も「こちとら客だ」や「だって、知らなかったんだもん」という道理は、時として通らないこともあるかと思うのです。 運転免許を持っていない方もいらっしゃるでしょうし、仕方がない面はあるかと思います。ですが、ご存知の方はせめて、知らない方に教えてあげてほしいものです。タクシードライバーさんは違反が死活問題になります。ここは、『お互いさま』の精神でいきたいものです。  

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勇退

77歳で廃業されたある個人タクシー事業者の家族からのお便りです。 43年目の決断として父への感謝と誇りが綴られており、ご紹介したいと思います。 ハンドル一つで家族を支え4人の子供を育てた56年のタクシー人生に終止符を打ちました。 今では個人タクシーを見かけることも多くなりましたが、戦後の高度成長期は個人タクシーはあこがれの職業で、試験に通るのも難関でした。 試験に通ったと喜んでいた両親のうれしそうな様子は、子ども心にも「すごいことなんだ」と脳裏に焼き付いています。 以来、家族写真の背景はいつも父のタクシーであり、年月とともに車が変わっても家族が増えてもそれは変わりませんでした。 家業を始めてから共に毎日、車の手入れをしてきた母を亡くした時、憔悴しきった父が最初にしたのはタクシーの整備でした。 持ち前の気合いと根性でがんばっていた父でしたが屋台骨である腰に徐々に負担をかけていたと思うと胸が詰まります。 「プロではなく職人だ」が口癖で、カーナビより東京の道に詳しい父のことを私たち家族は感謝を込めて誇りに思います。 だから個人タクシーは廃業ではなく、43年目で決断した勇退と呼びたい。              勇退した父と同業の方々へ感謝とエールを込めて書いたお便りになります。

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