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タクシードライバー無名人語録

以前のブログで、タクシードライバーさんの印象にのこる言葉を紹介したことがありました。経験者の生の言葉に感銘を受けたというお言葉を、先日、ある方からいただきました。確かに、私が考えて作ったものではなく、現役の方が発する言葉には、体温と重みがあります。そこで、リクエストに応えて復活したいと思います。題して、『タクシードライバー無名人語録』です。 「日本語が通じる場所でやるんだよ。道なんか気の持ちようで覚えるって」 【東京の地理が不安な地方から上京された方が、先輩に訊いた時の答えです。確かに言葉の通じない外国ではありません。分からなければ、訊くか、調べればよいのです。一見、乱暴に聞こえますが、後輩を殊更に心配させない思いやりを感じる言葉です】 「お客さまが手を挙げてタクシーを停める時、そのドライバーが、ベテランか新人なのかなんてわからないでしょう。もし、わかったら皆ベテランの車に乗ってしまう。それがないから、この仕事は新人さんでもやる気次第で稼げるんです」 【現役の方ではなく、経験のある管理職の方が、面接の際に言った言葉です。実は車両を選ぶお客様はいらっしゃます。とはいえ、いま正に必要な時は、その時に来た車両に乗る方がほとんどです。新人さんほど売上がよいことも、実際、よく聞くことです。気休めでも何でもなく、手を抜かずにコツコツやる方が上に行く世界なのです】 「痒いところに手が届く人が、売り上げのいい人だよ」 【あるベテランさんの言葉です。比喩ですが、要は人の機微がわかる人は、時間を大切にできる人であり、安全運転にも留意できる人であり、絶妙のタイミングで車をつけることが出来る人です。そのようなキメの細かい人は、必然的に売上が後からついてきます。この言葉を言ったドライバーさん自体、トップクラスの売上を誇る人だったので、非常に説得力のあるいい言葉だと思いました】 さて、いかがでしたでしょう。人によって受け取り方は違うとは思いますが、ここでお伝えしたいことは、『やる前から悩んでても仕方ないですよ』ということです。ネットやメディアは、ほぼ悪いことしか伝えません。ですが、やり方・環境・考え方によっては、この仕事ほど面白いものはない!というドライバーさんもたくさんいるのです。とはいえ、十人十色です。ピタッとはまる方も、はまらない方もいます。要はご自分次第ということです。不定期ではありますが、第2回に続きます。        

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コミュニケーション能力

弊社の紹介で入社された方で、埼玉から東京のタクシー会社へ移った方がいます。当初、「東京の地理がわからないので不安です」と、言っていました。23区と一口に言っても、神奈川寄りもあれば、千葉寄りの地域もあります。想像以上に東京は広いです。経験者とはいえ、その方の心配もわからないではありませんでした。 ただし、その方には武器がありました。さて、何でしょう。妖刀村正でも、44マグナムでもありません。それは、謙虚な姿勢と素直な心です。何だ、そんなこと?という声も聞こえてきますが、そんなシンプルなことこそ、この仕事の肝になる部分なのです。これからタクシードライバーを目指す方にとっては、意外に思われるかもしれませんが、告げられた目的地、あるいは道がわからない時、ドライバーさんは、お客さまにお訊きします。よく、「プロ・ドライバーが道を素人に訊くんですか?」と、知らない方には驚かれますが、事実、訊いています。 とはいえ、ただ漫然と『訊く』のでは、お叱りを受けるだけです。肝心なのは、訊き方です。先のドライバーさんの上司の方は、こんなことを言っていました。「あの人は、わからないことは訊いてきます。経験者とはいえ、自信過剰になったりしない。そして、こうした方がよいとアドバイスした時に、素直に聞きいれる謙虚さがある。ああいう人は伸びますよ」 東京の人は、地方の方が思っている以上に親切です。道を教え慣れているということもありますが、ご自分の家や会社までのルートは、当然のことながらよくご存知です。とはいえ、「で、どこ?」的な訊き方をするのは問題外なのは言うまでもありません。告げられた目的地がわからなければ、最初にお詫びします。そして、謙虚な姿勢でお訊きする。お礼も当然、忘れてはいけません。この流れがしっかりできる方でしたら、お客さまは気持ちよく教えてくださるでしょう。 技術や知識は後からついてきます。大切なのは、コミュニケーション能力です。      

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