月別アーカイブ: 8月 2013

憧れの職業 

皆さんは、憧れの職業は何だったでしょう。私世代の男子の場合、パイロットが多かったと記憶しています。あるサイトの最新の情報ではパイロットは、100位でした。正直、「えっ!?」と、思いましたね。いつの間に、そんなに人気がなくなってしまったのでしょうか。前回の順位が99位とありましたので、そのサイト内では、どうも筋金入り?のようです。タクシードライバーは、残念ながらランク外です。 これまで多くのタクシードライバー志望の方とお話をしてきましたが、「昔から憧れていた」という方は、結構いらっしゃいます。お聞きすると、お父さまか、おじいさまが、就いていた場合が多いです。大変そうだな・・・と、背中を見てきて理解しているにもかかわらず、自らも時が来たらやるわけです。嫌なことのみではない・・・ということも、ご存知の証左に他なりません。 以前、お会いした方がこんなことを言っていました。「私の父は、タクシードライバーの仕事をして、自分たち兄弟を育ててくれました。法人タクシーでコツコツ頑張って、ようやく個人タクシーのドライバーになった時に、亡くなってしまいました。子供たちも成長し、手も金もかからなくなり、これからという時にです。父は無念だったと思います。遺志を継ぐというわけでもありませんが、私も同じ仕事をやってみたくなったんです。父がやっていた時、今日は嫌なことがあったんだな、という顔も見ています。ただ、今日あったことを楽しそうに話す父の顔も憶えています」と。 結局、その方はタクシードライバーになりました。随分とお会いしていませんが、今もハンドルを握っていらっしゃるはずです。この方だけではなく、私が覚えているだけでも、相当数の親御さんが経験者という方がいらっしゃいました。つい最近では、親子で同じ企業に応募されたなんて方も。お父さまが経験者で、息子さんが未経験者なので、心得や、抜け道など伝授されるなんてこともあるんでしょうね。 私は、タクシードライバーさんは、凄い仕事だと思っています。どなたが乗って、どちらに行くのかも、当然のことながら最初はわかりません。それでも、臨機応変に対応しなくてはいけないのですから、頭も使うし、気くばりも必要な、凄い仕事だと思っています。 東京都内でタクシードライバーをやっているベテランのドライバーさんが、こんなことを言っていました。「東京都庁周辺も、国会議事堂周辺も、私の職場、庭なんです。前は、スチール製のデスクが全てでしたけどね」この方、以前は事務職に就いていらっしゃったんです。今や、東京・日本の政治の中枢たるエリアを、ご自分の庭呼ばわりするなんて・・・スケールが大きいですね。 自分に自信を持っている人は、いつだってかっこいいです。

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プロフェッショナル

「自家用車を運転している時、いつもタクシーのことを気にしていました。おっ、この人巧いなとか、自分だったらこうするのになとか、いつも思ってましたね」最近、応募された方の言葉です。現役のタクシードライバーさんが聞いたら、「傍から見るほど、楽な商売じゃないよ」と、言われるかもしれませんが、私はその心意気やよしと思います。お若い方ですし、タクシーの仕事に興味を持ってくださっていること自体、嬉しいことです。 確かに素人目に見ても、巧い停止の仕方をするなぁ・・と思うタクシードライバーさんがいらっしゃいます。機を見るに敏といいますか、痒いところに手が届くといいますか・・とにかく、巧みなのです。営業成績がトップのタクシードライバーさんに訊きましたら、気づく感性を磨くことが大切と、答えてくれました。例えば「あ、この人乗りそうだな」と思ったら、ス~ッと近寄り、いい具合で徐行なり、停止するんだそうです。うまくいかない時は、目星をつけていた人の横を通過後、後続のタクシーに乗りこむ姿をミラーで見ることも往々にしてあるそうです。センスと言ってしまうと身も蓋もありませんが、常に感性を磨いていないと、瞬時に対応できないことは確かなようです。 予測することも大切。駅方面からスーツケースを、ガラガラ引き摺って歩いて来る人がいたとします。「旅先で歩き疲れて、足もパンパンだし、今、タクシーに乗りたい!」という時があるもの。巧いドライバーさんは、通りの向こう側にそんな人がいたとしても、気づきます。脇見運転はいけませんが、プロフェッショナルならではの、動体視力のなせる業と言えましょう。 タクシーの仕事に限らず、気づくことって、大切なことです。奥様の髪型が変わったとか、いつも散歩しているコースに見知らぬ花が咲いていたりとか、空の色が変わったとか、いくらでもあります。偉そうなことを書きましたが、私の場合、いつも行くカレー屋さんの具の大きさとライスとの比率が変わったなどの、キレンジャー的な発想でしか『気づき』がありません。これではいけませんね。 目先のことだけではなく、その先を読むことも、人生では大切なことかもしれません。

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